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大宮東口に高級焼き鳥店 30歳で脱サラ、10年修業し独立開業

「新鶏」店主の新井輝久さん

「新鶏」店主の新井輝久さん

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 高級焼き鳥店「新鶏(にかけ)」(さいたま市大宮区宮町1、TEL 048-788-4066)が10月31日、大宮駅東口から徒歩5分の場所にオープンした。

「新鶏」のおまかせコースの1串

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 店主の新井輝久さんは、大手印刷会社に勤務していた頃、職場の先輩に連れられて行った都内の高級路線の焼き鳥店のおいしさに衝撃を受けて、30歳で退職。その焼き鳥店で修業を始めた。その後、大宮を拠点に複数店舗を展開する飲食企業に入社。焼き鳥店の立ち上げ店長を経て、業務委託契約の形で譲り受けて運営していたが、このたび完全に独立する形で「新鶏」をオープンした。

 「鶏」は古事記や万葉集にニワトリの古名として登場し、その読み方が「かけ」。日本の伝統ある「鶏」を使った「新」しい料理の世界を味わってほしいという思いから、店名にしたという。

 住まいに近い浦和での開店も検討したが、大宮の飲食店舗に関わってきたことからなじみの客も多く、大宮の街の雰囲気も好きなことから、大宮で不動産物件を探すことにしたという。

 店舗の席数はカウンター7席、テーブル14席の他、完全個室が2部屋(12席まで)。メニューは、おまかせ5串と逸品コース(3,300円)、おまかせ8串と逸品コース(5,500円)。20時以降はアラカルト注文や、予算に合わせたお任せ串コースなどもある。

 脱サラをして未経験から修業し始めた頃、想像以上に奥深い世界と感じたという新井さん。「串打ちも鶏肉の筋繊維を考えて刺していて、刺す場所一つで、肉の膨らみ、肉汁の出方も変わってくる。焼く際にも、炭に油が滴り落ちる音を聞いてひっくり返すタイミングを計るという繊細な作業が必要」と話す。

 「飲食業というのは、目の前のお客さまの反応をダイレクトに感じながらできる仕事。うちで働くスタッフには、焼き鳥を好きになってほしいし、飲食業を楽しいと思ってほしい。飲食業界は、熱意はあっても過酷な労働環境に疲弊してしまっている人もいる。今後は、後に続く職人を育てていければ」とも。

 営業時間は17時~23時(串がなくなり次第終了)。日曜定休。

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