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大宮で「さいたま刀剣市」 古刀から新刀、新々刀、現代刀まで60振

さいたま刀剣市が行われる「あさひ刀剣」店内

さいたま刀剣市が行われる「あさひ刀剣」店内

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 刀剣販売を手がける「あさひ刀剣」(さいたま市大宮区宮町2)で5月27日から、「さいたま刀剣市」が開かれる。

あさひ刀剣外観

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 2017(平成29)年2月にオープンした同店(さいたま市大宮区宮町2)。以前はネット販売を中心に行っていたが、先代店主が「日本刀を実際に手に触れて感触や輝きを楽しんでほしい」と多くの人に来てもらえるようターミナル駅である大宮駅近くに店舗を構え、現店主の久津間俊平さんが、先代である父親から引き継ぎ経営している。

 久津間さんは「コロナ禍で家にいる時間が増えたことで『元から興味があったが調べていてもっと好きになった。一振、所持したい』とお越しになる方が最近特に多い。日本刀は実際に手に取って鑑賞すると、より魅力を味わえる。初めて来店した方が目を輝かせるのを見ると、こちらもうれしくなる」と話す。

 2019年11月、1回目の刀剣市を開催。期間中、古刀から新刀、新々刀、現代刀まで約60振の日本刀をはじめ、室町時代から江戸時代の鐔(つば)や小柄(こづか)、笄(こうがい)、目貫(めぬき)などの刀装具も展示する。特別展示品として「長曽祢興里入道虎徹(ながそねおきさとにゅうどうこてつ)」を用意する。久津間さんによると「最上大業物として見事な切れ味で江戸時代から知られる虎徹の脇差。『寛文九年六月吉祥日』という珍しい年紀が刻んであり刀身の出来も良く、虎徹の中でも有名な一振」という。

 「偽銘の見分け方」をテーマにクイズ形式の企画展も行う。久津間さんは「古美術や刀剣というと敷居が高く感じるかもしれないが、最近は若い人も『和』の文化に興味を持つ人も増えており、幅広い世代の方が来店しているので、気軽に立ち寄ってもらえたら」とも。

 同時開催で、初心者向け講座「日本刀を楽しむ会」も行う。講座では、刀の基本的な取り扱い方法や鑑賞のコツ、手入れ方法を伝授。久津間さんは「本物の日本刀を間近に見ることができる貴重な機会。日本刀に興味があるが、手にしたことがない人などに参加してもらえたら」と呼びかける。

 開催時間は10時~18時。入場無料。今月31日まで。「日本刀を楽しむ会」は27日・29日~31日の19時~。参加費は1,000円。要事前予約。

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