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そごう大宮店で大宮出身の日本画家・丁子紅子さん個展 地元開催は初

日本画家の丁子紅子さん

日本画家の丁子紅子さん

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 さいたま市出身の日本画家、丁子紅子(ちょうじべにこ)さんの個展が2月1日から、そごう大宮店(さいたま市大宮区桜木町1)で開催される。

アトリエで作品を描く丁子さん

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 大宮光陵高校美術科を卒業後、女子美術大学絵画学科で日本画を専攻した丁子さんは卒業後、ジュエリー会社でジュエリーデザインの仕事をしていたが、「画家として活動したい」と作家として生きていくことを選んだという。「会社員をしていたころも絵は描き続けていたが、仕事を作家のみとしてからは8年目となる」と丁子さんは話す。

 2022年だけでも個展2回、グループ展22回と多くの展示を行っているが、大宮での個展は初めてだという。丁子さんは「生まれ育った街での初めての個展を開けてとてもうれしい。この機会に、お世話になった学校の先生や地元の友人たちに見てもらえたら」と話す。

 丁子さんの作品は、黒髪と目元が印象的な女性が描かれていることが多い。「心を目に見える形で表現できれば」と感情を女性の姿で現しているほか、最近は「花」「宇宙」をテーマした作品も増えている。「きれいな存在を描きたい。キラキラしたものをずっと眺めていた子どもだった。日本画で使われる岩絵の具は、鉱物を細かく砕いて絵の具にするので、キラキラした粒子が混ざり、とても美しい。その美しさを伝えたいと思い描き続けている」とほほ笑む。日本画の作品制作のほか、眼鏡やファッションブランドに作品を提供するほか、赤川次郎さん、朱川湊人さんなどの小説カバー装画を担当するなど活動の幅を広げている。

 昨年出産し子育て中でもある丁子さんはコロナ禍ということもあり、アトリエにずっとこもりきりで絵を描き続けていたという。「美しく着飾って外へ出かけたい」という「外の世界への憧れ」が今回の展示のテーマ「憧憬」となっているという。丁子さんは「普段の作品よりも装飾品が多いドレッシーな作品。コロナ禍でもあり世の中いろいろとあるが、作品を見て明るい気持ちになってもらえたら」と呼びかける。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時閉場)。2月7日まで。

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