シーズン開幕直前の2月21日、大宮駅東口で大宮アルディージャの選手たちがチームポスターを手に商店街を訪れた。
今回の企画は、昨年まではチームスタッフが行っていた開幕前のポスター配布を、選手自ら店舗を回り直接手渡すことで、普段なかなかスタジアムに足を運ぶことができない商店街や店舗の人にアルディージャを身近に感じてもらうというもの。
区役所で尾藤久大宮区長の激励を受けた後、おのおの担当する商店街へ移動。慣れない作業に最初は戸惑い気味だった選手だが、これまで触れることのなかった激励の声に笑顔がこぼれた。
駅前の大宮銀座商店街を担当したGK清水慶記選手は「いつもチームを応援してくれている商店街の方と直接、顔を合わせ言葉を交わすことで、自分たち選手もより一層チーム、そして大宮という街に愛着を持つことができる。皆さんに喜んでいただくためにも、まずはリーグで上位になること、そしてACL出場を目指し頑張りたい。勝つことでこの街をアピールしていきたい」と意気込んだ。
同商店街に「小峰天ぷら店」を構え、一家全員がアルディージャファンでもある店主の小峰さんは「自分の店に選手が直接来てくれると、顔も覚えるし試合でもこれまで以上に応援したくなる」と笑顔で話す。「昨年は惜しかったから今年はぜひ上位になってほしい。でも本音を言えば大宮にチームがあるだけで幸せ。勝ち負けだけでなく、昨年の広島戦のようなフェアプレー精神でけが無く頑張ってほしい」とも。
アルディージャの今シーズンは3月2日のアウェー横浜戦で開幕、翌3月8日にはホーム初戦を迎える。なお同日は「大宮」と語呂を合わせ、「038大作戦-3月8日は大宮の日」と題し、スタジアムだけでなく地域を巻き込んだイベントを開催する予定。