
エスプレッソと自家製菓子の店「BASHO COFFEE(バショコーヒー)」(さいたま市見沼区大和田町1)がオープンして、2月10日で1カ月がたった。
BASHO COFFEE「ふらっと立ち寄れる場所がある日常を」
多田満寿さん・綾子さん夫婦が経営する同店。北海道出身で旅好きの2人は、家具・インテリア業界の大手企業に勤めていた満寿さんの転勤に伴い15年間、6都道府県のさまざまな場所に住み、休日には47都道府県と50以上の島々を巡り、旅をしてきた。綾子さんは「旅する土地の特性を知るのが楽しく、地域貢献や地域振興に関心を抱くようになった。どこの地域にも大切にされた日常があり、その土地にしかない魅力があると気付いた」と話す。「自分たちの住むまちでもそれを大切にしたい。縁あって5年ほど前にさいたま市に定住した。コロナ禍で近所を散歩しながら、閑静な住宅街で公園や自然が多く、都会からも遠くないさいたま市にふらっと立ち寄れる目的となる場所が欲しいと感じ、起業した」と経緯を話す。
コーヒーは、エスプレッソコーヒーをベースにしている。エスプレッソコーヒーは、本場イタリアのメーカーのマシン「マルゾッコ リニアミニ」と東京・清澄白河の「Allpress Espresso Japan」のコーヒーを使って提供する。コーヒー以外には旅先の山口県宇部市で出合った茶専門店「chashitsu」の紅茶を提供する。
看板やロゴは友人である「kotsukotsu.design」のchihiro isekiさんがデザインした。正面はガラス面を大きく取って風通しの良い空間を演出し、店内はベビーカーが入りやすく、くつろげるように通路を広く取った。店内奥にはクラフト作家のモビールを飾っている。
ドリンクは、コーヒー=「ラテ」(590円)、「オーツミルクラテ」(680円)、「ロングブラック」(570円)など、紅茶=「チャイラテ」(630円)、「ハーブティー」(590円)、「ブラック」(570円)など。その他、「KIDSミルク」「KIDSアップル」(以上300円)、カスタムメニューとして、「デカフェ」(90円)「オーツミルク」(以上90円)も用意する。
フードメニューは、「焦がしバターのバナナマフィン」(420円)、「全粒粉スコーン」(350円)、「ザクザク堅めのBクッキー」(100円)など。
綾子さんは「人々が気軽に立ち寄れ、人とのつながりを感じられる小さなコミュニティーを作っていきたい」と話す。満寿さんは「近隣の店と協力して、歩いていて楽しいまちにできたら」と話す。地域住民とつながっていけるイベントも開催する予定だという。
営業時間は10時~18時。火曜定休。