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子どもの商売体験プロジェクト、「鉄道ふれあいフェア」で石焼き芋屋出店

昨年の「鉄道ふれあいフェア」での子ども商売体験「あきないキッズ」プロジェクトの様子

昨年の「鉄道ふれあいフェア」での子ども商売体験「あきないキッズ」プロジェクトの様子

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 子どもと一緒に農業体験をして、収穫した農作物を一緒に販売する商売体験を通じてマネー教育も行うプロジェクト「あきないキッズ」が、11月22日、大宮駅を中心に複数会場で開催される「鉄道ふれあいフェア」に、石焼き芋屋として出店する。

子どもたちが手作りのPOPなども作り呼び込みを行った

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 さいたま市内の見沼田んぼ地域で跡継ぎが不在で遊休耕作地となっていた約2反5畝(約2,500平米)の広さの畑を活用して、サツマイモをはじめとした農作物を作り、それらを市内で販売する同プロジェクト。

 主催している星野邦敏さんは、「サツマイモの苗は1本40円前後が相場。それを5月中旬~下旬に植えて10月中旬~11月中旬に収穫する。1本の苗から3~5個の芋ができるので、サツマイモのまま販売すれば1個200~300円くらい、焼き芋にして販売すれば1個300~900円くらいになるので、粗利率も高い。自分に子どもが生まれて、小さい頃から物を作って売る商売の体験をしてほしいと思った」ことから同プロジェクトを始め、3年目となる。

 「商売の基本は、物を作って売るか、物を仕入れて売るか、と感じている。私自身はサラリーマン家庭で生まれ育って、小さい頃の原体験には決まった日にお小遣いやお年玉をもらうくらいしかお金との接点が無かった。27歳で1人で3万円を元手に商売を始めた時も初めは勝手が分からなかった。ゼロから億単位の年商規模の会社に成長するまでに10年以上も掛かってしまい、創業して今年で20年目になり振り返って思うこととして、もし初めから原体験としての知識や経験があればもっとやり方があったと思っている。子どもの頃の体験の1つに『商売をしたことがある』ことが、その子の将来の何かに繋がれば」と星野さん。

 「子どもの頃の原体験として、自分で物を売った思い出があれば、将来に自分の判断で何かの行動をする時にも敷居が下がると思うし、小さい頃から商売に接することで見え方が変わって物事を考える選択肢の幅も広がると思う。将来に起業しなくても、何かあったら転職や副業(複業)をいつでもできるという自信や精神的安定にも繋がれば」とも。

 サツマイモの品種は、畑で採れたシルクスイート、紅はるか、すずほっくりの3種類を用意する予定。基本は焼き芋として販売するが、大きすぎたり小さすぎるサツマイモは詰め放題として販売する予定という。

 「鉄道ふれあいフェア」は9時30分~16時。子どもの商売体験は午前と午後でグループを分けて1回約3時間として開催する。イベントで焼き芋販売の商売体験をしたい子どもは「あきないキッズ」ホームページより募集している。参加費は無料。「今年はサツマイモが少し不作だったが、販売するだけの収量は採れると思う。収穫体験にも興味があれば畑に来てもらえれば」とも。

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