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さいたま市大宮盆栽美術館で貴重盆栽展 「盆栽の日」を記念して

貴重盆栽展の展示作品「一位(いちい)」

貴重盆栽展の展示作品「一位(いちい)」

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 さいたま市大宮盆栽美術館(さいたま市北区土呂町2、TEL 048-780-2091)で「盆栽の日」を記念して現在、貴重盆栽展が開かれている。

貴重盆栽展の展示作品である故・加藤三郎さんの蝦夷松「千歳丸」

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 愛好家の間でその名が広く知られている、大宮盆栽村に近接して設けられた同美術館は、貴重な資源である盆栽文化の振興・活用を図るため、旧高木盆栽美術館のコレクションをひとつの核として2010年3月に開館した。現在、116点の盆栽を所有しており、常時約60点を見ることができる。

 「盆栽の日」は、毎年5月第2土曜で、この日は世界盆栽友好連盟の初代会長の故・加藤三郎さんの誕生日。加藤さんは大宮盆栽村の蔓青園(まんせいえい)の3代目園主であり、同展では加藤さんの盆栽である「蝦夷松」も展示された。

 貴重盆栽展は昨年の「盆栽の日」に続き2回目の開催。貴重盆栽とは、日本盆栽協会が盆栽の樹形や歴史性などから判断し、約30年前から認定している。現在、約990点の貴重盆栽が存在し、同展では前期9席・後期9席の全18席の貴重盆栽が展示される。

 同館学芸員の林進一郎さんは、「日本の名品中の名品の盆栽を全国から集めた。当館の所蔵品と合わせて、この機会に一流の盆栽を見てほしい。大宮は盆栽、岩槻は人形というように、日本文化をさいたま市から発信できたら」と話す。

 ゴールデンウイーク中は1日1800人以上の来館があり、昨年度の来館者総数は6万人を超えた(前年度は50927人)。外国人の来館者も昨年度は69カ国から3000人を超え、アート感覚で楽しむ人も多いとのこと。

 開館時間は9時~16時30分。観覧料は一般300円ほか。木曜休館。同展は5月20日まで。

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