東武アーバンパークライン(野田線)大宮公園駅の新駅舎が完成し、さいたま市内で最古の現駅舎の利用が4月22日をもって終了、ネット上にはレトロな駅舎を名残惜しむ声が広がっている。
現駅舎は、1929(昭和4)年11月17日に当時の北総鉄道が粕壁(今の春日部)-大宮(仮駅)間で開通した際に建設されたもの。切り妻の屋根には三角の小窓が付き、当時としてはモダンなデザインだった。その後、多少の増改築を繰り返しながら利用されてきたが、老朽化が進んだことから、2015年から西側隣接地で新駅舎の建設が進み、今月23日から供用開始されることとなった。
新駅舎は、天然石材を用いたモダンな屋根と、木材を用いた吹き抜けのある天井が特徴的な鉄筋コンクリート平屋建て。「新駅舎は長きにわたり町を見守り続けてきた旧駅舎の温かみのあるイメージを継承し、美術館のようなデザイン性の高い駅舎とした」と担当者。トイレを一新したほか、「ギャラリースペース」を新設し、同駅に近い盆栽村や大宮公園などの案内情報など地域の情報発信拠点として活用する。
新駅舎の供用開始後、旧駅舎は順次取り壊しが始まる予定。