さいたま市西区の民間公園墓地「青葉園」(TEL 048-623-2111)にある推定樹齢700年の藤が紫色の花を付け、見頃を迎えている。
「野田藤」と呼ばれる種類の3株の藤は花房が1~2メートルと通常の藤よりも長いのが特徴。もともとは昭和初期に加茂宮(さいたま市北区)、指扇前原(西区)、瓦葺(上尾市)から集められ育てられていたが、1965(昭和40)年に大宮郵便局の建設に伴って同園に移植された。
1953(昭和28)年には埼玉県の天然記念物に指定。老樹の美しさを、元・埼玉県文化財保護協会会長の故・柳田敏司さんは「華麗なる 花房長し 藤の花 老樹の幹は 七百年経(た)つ」とうたっている。
藤の花は現在、花房の根元側から花を開き満開を迎えている。同園管理事務所によると、今年は例年より1週間ほど早く満開を迎えているという。見頃は、あと数日の見込み。
開園時間は7時30分~18時30分。入園無料。