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大宮光陵高校の学生が黒板アートで最優秀賞 現実と夢が交差する世界を描く

最優秀賞を受賞した大宮光陵高校生チーム

最優秀賞を受賞した大宮光陵高校生チーム

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 埼玉県立大宮光陵高校(さいたま市西区中野林)の生徒の作品が、第1回日学・黒板アートコンテストで最優秀賞に輝いた。黒板メーカーの日学(東京都品川区)が主催。

第1回日学・黒板アートコンテストで最優秀賞を受賞した大宮光陵高校美術科の学生の作品

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 全国の高校から157点の応募があった中から、最優秀賞1点、優秀賞3点、日学・特別賞3点など合計17点を選出。同校美術科2年8組(応募当時。現在は3年生)の清水葉利さんと岸杏樹さんの2人のチームの作品が最優秀賞を受賞した。

 作品のテーマは「暖かい日が差し込む昼下がりの授業中、遠のく意識の中、現実と夢が交差する、不可思議で少し滑稽なある日の白昼夢」がテーマ。先生が黒板に描く絵が、現実化してくる様子を描いている。

 審査員で、長崎県の高等学校教諭、チョーク絵でも活躍する若手洋画家の小野大輔さんは「技術的に優れた作品。3次元のものと、2次元のものをうまく1枚の作品にまとめることができている秀作。遊び心があり見ていて楽しい作品に仕上がっている」と絶賛する。

 清水さんは「限られたチョークの色を使い、肌色を表現するのが大変だった。暗いズボンとその影を描き分けるのも難しかった」という。岸さんは、「平面の表現を担当した。何気ない落書きの絵を考えるのが大変だった。最後はネタもなくなってきた」と振り返る。

 「いろいろと案を出し合いながら制作し、思っていた以上に素晴らしい出来になった。手応えは合ったので、何かの賞が取れるかなとは思っていたが、まさか最優秀賞とは思わなかった」と清水さん。

 同社の吉田朋弘社長は「作品はどれも甲乙付け難く、賞の選定には大変苦労した。多くの人に見ていただき、今後、黒板アートにチャレンジしてみたいと思う生徒が増えてほしい」と話す。コンテストは、今後年1回のペースを予定しているという。

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