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さいたまでソーシャルファームを知る集い イタリア映画上映とシンポジウム

大宮区の障害者就労継続支援施設を運営する朗真堂でのイベント運営会議の様子(写真提供=朗真堂)

大宮区の障害者就労継続支援施設を運営する朗真堂でのイベント運営会議の様子(写真提供=朗真堂)

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 障害者交流センター・多目的ホールで11月5日、大宮区で障がい者就労継続支援施設を運営する朗真堂が「ソーシャルファームをサクッと知る集い」を開催する。

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 同施設は2013年から、障がい者自立支援事業の一環として、古本と衣類のリユース、ホームページ制作、イラスト制作、広告デザインといったサービスのほか、コーヒーやお茶の販売などを行っている。

 同施設の鈴木秀一さんによると、障がい者あるいは労働市場で不利な立場にある人々のために、仕事を生み出し、また支援付き雇用の機会を提供するのが既存の「ソーシャル・ファーム」であるが、同施設は、共感する企業・団体とともにビジネス活動を行い、仕事を単独で請け負うのではなく、共同体として活動する「ソーシャル・ジョイント・ファーム」として活動しているという。

 同イベントでは、障がい者にとって就労の第3の道ともなる「ソーシャルファーム」について、多くの人に知ってもらうため、ソーシャルファームをテーマにした映画「人生、ここにあり!」を上映し、実際に活動している方々との意見交換のシンポジウムを行う。

 同映画は、1978年に世界で始めて精神科病院を無くす「バザリア法」が制定されたイタリアを舞台に、精神科病院から追い出された「元患者」たちが、一般社会に戻って試行錯誤で仕事を見つけ、生活していく過程をコミカルに描いた。2008年公開。

 シンポジウムのコーディネーターと基調講演は、浦和大学総合福祉学部の寺島彰教授、シンポジストはNPO法人理事長の長浜光子、NPO法人地球船クラブエコミラ江東代表の鳥海武さん、一般社団法人朗真堂代表理事の鈴木秀一さん。

 鈴木さんは「障がい者等の一般就労困難者を雇用することを目的とした活動として、本イベント自体がソーシャルファーム活動の一貫として利用当事者が中心となって準備をしている。ぜひ関心を持っていただければ」と来場を呼び掛ける。

 会場は障害者交流センター(浦和区大原3-10-1)。12時開場。開催時間は、上映会=12時40分~、シンポジウム=15時20分~。参加費は無料。資料を希望の場合は500円。

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