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大宮に沖縄料理店「空人」 元航空パイロット店主とウチナータイムを楽しむ

内間直美さん・裕士さん

内間直美さん・裕士さん

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 沖縄家庭料理店「おきなわ くゎっちー処 空人 -そらんちゅ-」(大宮区宮町4)が8月19日、大宮駅東口にオープンした。

沖縄琉球ガラスで作られた表札(関連画像)

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 元航空パイロットの内間裕士さんと直美さんの夫婦で営む同店。裕士さんは20歳から約30年間沖縄に住んでおり、大学卒業後に日本航空子会社のJTA日本トランスオーシャン航空に就職、24歳からアメリカのパイロットライセンスを取得した。日本でボーイング737のライセンスを取得し国内線旅客機のパイロットをしていたが、「3年前に体調の関係で続けるのが難しくなった」と言う。

 裕士さんは「次の仕事をどうしようかと考えたとき、沖縄に住んだ経験とパイロットの経験を生かそうと思った。妻は沖縄家庭料理を作れ、自分は飛行機や沖縄の話ができるので客に興味を持ってもらえると考え、妻の出身である埼玉県で沖縄料理屋をやろうと思った」と話す。

 店は沖縄をイメージした内装で、さいたま市を拠点に飲食店開業のトータルサポートを行っている「Rootfor」(緑区中尾104)の高野峻太朗さんが手掛けた。カウンターテーブルは無垢の木を使い奥側の客席は沖縄の民家をイメージ、床は白いセメントを混ぜた洗い出し仕上げという手法で沖縄の砂浜をイメージ。琉球ガラスのかけらや貝がらを施主と一緒に埋め込む工夫もした。壁には裕士さんがパイロット時代に実際に使用していた航路図を貼る。高野さんは「デザイナーが何でも1人で決めるのではなく、施主と一緒に作りあげていくことでよりお店に愛着をもっていただけた」と話す。デザインの大枠は高野さんが決め、航路図を壁に貼るといったアイデアや沖縄の衣装「紅型」のディスプレイは裕士さんが提案したという。

 メニューは海ぶどう(756円)やゴーヤチャンプルー(626円)のほかに、昆布と沖縄のかまぼこを入れた豚の煮付け「クーヴィリチー」(594円)や、沖縄の宮廷料理で白みそを使ったみそ汁「いなむどぅち」(594円)などもそろえる。裕士さんは「沖縄料理は味が濃いというイメージがあるが、客からは優しい味と言ってもらった」と話す。ドリンクは沖縄で製造されているバヤリース(540円)や沖縄ポッカのさんぴん茶(432円)、オリオンビール(594円)を提供するほか、泡盛のコーヒー割りやアセロラ割り(泡盛の価格に108円追加)も楽しめる。今後は季節の限定メニューも予定しているという。

 裕士さんは「沖縄の家庭料理を味わってもらいながら、沖縄の情報を発信していくので身近に思ってもらいたい。旅行のアドバイスなど沖縄のことを気軽に聞いてもらえれば」と話す。

 営業時間は17時~24時。日曜日、他不定休。メニュー価格は9月時点の価格。

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