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大宮駅西口桜木駐車場で「おもちゃ花火大会」 子ども夏まつりひろばも

手持ち花火などのおもちゃ花火を各自が持ち寄って楽しんだ

手持ち花火などのおもちゃ花火を各自が持ち寄って楽しんだ

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 「おもちゃ花火大会」が8月27日、さいたま市営桜木駐車場(さいたま市大宮区桜木町3)で行われた。

思い思いにおもちゃ花火を楽しむ人々

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 3年ぶり2回目となる同大会。「コロナ禍で多くの行事が中止となり思い切り遊ぶ機会が減っている子どもたちに楽しむ場を設けたい」と駐車場周辺の桜木町2丁目第3区、同第4区、桜木町3丁目、大成町1丁目八幡、イーストハイム大成の5自治会が声を掛け合い、さいたま市、さいたま市都市整備公社の協力を得て開いた。コロナ禍以降、同駐車場でイベントを開くのは今回が初。集まった参加者は、消防士から注意事項の説明を受けた後、各自が持ち寄った花火や同区で花火を製造する企業から寄贈された花火を手に思い思いに花火を楽しんだ。

 小学6年の高橋俐結さん、小学4年の史匡くんと親子3人で参加した大成町の典子さんは「コロナの感染状況を踏まえて計画していた旅行を中止したため、夏休み中に子どもたちをどこにも連れて行けなかった。家の近くで『おもちゃ花火大会』が行われると知って、屋外であれば感染のリスクも低いと思い参加した。子どもたちが手持ち花火で遊ぶのは5年ほど前にキャンプに行った時以来」と話す。「大会のチラシを見て、友達と誘い合って来た」と史匡くん。母親と参加した近隣に住む小学1年の女児は「家の庭で手持ち花火をすることもあるけど、今日は友達と一緒なのでいつもより楽しい」と終了時刻の19時まで時間を惜しんで花火を楽しんだ。自治会によると、受付で配布するために用意した500個のリストバンドが全てなくなるほどの人出だったという。

 「手持ち花火の点火にはろうそくを使い、自分はろうそくの風上に立って火をつけ、遊び終わったら水に浸すこと」と参加者に呼びかけた大宮消防署大成出張所の小島康司さんは「近年、おもちゃ花火を使える場所も少なくなってきている。枯れ草などに燃え移る心配のない、アスファルト塗装された駐車場のような場所で大勢が集まって花火を楽しむのはいい取り組み」と話す。会場に展示された2台の消防車の前には記念撮影をする親子連れの行列ができた。

 同会場では「子ども夏まつりひろば」も同時開催。「子どもたちが無料で楽しめる、子どもたちによる手作りの遊びを」という趣旨で、2012(平成24)年から「大宮西口夏まつり」に合わせて行われてきた同イベントは今回が3年ぶり9回目。大宮西口夏まつりの通常開催の中止を受けて、今回は「おもちゃ花火大会」に合わせる形での開催となった。

 「ボールすくい」「スカイツリーわなげ」などの受付やゲームの説明を担当したのは、大宮こども専門学校、第一学院高校埼玉キャンパス、大原法律公務員専門学校大宮校、東京IT会計公務員専門学校大宮校、埼玉動物海洋専門学校から集まったボランティアの学生たち。埼玉動物海洋専門学校の後藤廉さんは「少子高齢化や感染症の流行により子どもたちの遊び場が減っているなか、大勢の人が世代を超えて屋外で一緒に楽しめるこのような取り組みはとてもいい。機会があればまたボランティアとして参加したい」と笑顔を見せた。

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