ケーキ店「Kazu Bake(カズベイク)」(さいたま市北区宮原町3)がJR宮原駅近くにオープンして1カ月がたった。
福岡県出身のオーナー妹尾和矢さんは製菓専門学校卒業後に上京し、東京都内や神奈川県内のレストランでパティシエとして10年以上勤務。「デザートを食べる楽しさをいろいろな方に広げていきたい」と2020年11月に独立し、バターサンドなど焼き菓子のオンラインショップを立ち上げた。
オンラインショップを運営しながら、実店舗開業に向けて物件を探し、現在の店舗となる物件を内見した際、そこでカフェを営んでいた元店主夫婦に出会った。近隣の様子を教えてもらったり、夫婦の人柄に触れたりしたことで、同所で開業することを決意したという。店内は「すし店」をイメージしたデザインを取り入れ、調理の様子が見られるようオープンキッチンにし、カウンター式のイートインスペースを設けた。
商品は全て、妹尾さんが作り出したオリジナル。レストランのパティシエ勤務時代にシェフが作る「肉にクランベリーやブルベリーのジャムをかけて、ワサビや塩を添えるメニュー」などを見た経験から、「旬のフルーツにスパイスを組み合わせて素材の良さを引き出そう」と、黒こしょうやワサビ、ハーブ、スパイス類を使ったケーキをショーケースに並べる。
メロンとアボカドのムース(テイクアウト650円、イートイン662円)、木イチゴとフランス産ハイカカオチョコレートのタルト~粉わさびを香らせて~(同720円、同733円)、いちじくのタルト~クリームチーズと黒こしょう、フランス産チョコレートと共に~(同850円、同866円)などを用意。季節によって並ぶ商品は変わる。
イートインは6席を用意。ケーキやプレートメニューとともに、お茶とワインを提供する。お茶は鉄瓶で湯を沸かして提供。プレートメニューは990円~。ドリンクは、センチャモノー(宮城県の日本茶 桃生茶、500円)、アールグレイブーケ(ラベンダー/アールグレイ、700円)、店主お薦めのグラスワイン(600円~)など。
妹尾さんは「最初はお客さまが、どのくらい来るか不安だったが、オープンから毎日たくさん来店いただきうれしい。これからは季節のパフェ提供するほか、クリスマスケーキの準備を進めていく。将来的には店を増やしていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~19時。月曜・第3日曜定休。