「スパイスとハーブを楽しむ会」が5月20日、スパイスタウン(上尾市上野)に隣接する「スパイスの丘ハーブガーデン」で開催される。主催は井上スパイス工業とHerbal MOMO(ハーバルモモ)・みどりの学び舎(や)。
同社が経営するスパイス工場直売店「スパイスタウン」に隣接する雑木林を切り開き、2022年春からハーブの苗を植え付け、準備を進めてきたハーブ畑「スパイスの丘ハーブガーデン」。今年3月初めに黄色のビニールハウスを設置し、ここを拠点に同社会長兼スパイス探検隊長の井上和人さんとハーバルモモ・みどりの学び舎(や)の園藤祐子さんがコラボレーションしてスパイスとハーブについて学べる会を定期的に開いている。
4月は15日に行い、10人が参加した。井上さんは、コロンブスが唐辛子を発見してスペインに持ち帰る前後の世界の料理の変化や、唐辛子、コショウ、ワサビ、からし、ショウガの辛み成分の違いなどスパイスについて話した。
園藤先生は、参加者とともにスギナ、ヤエムグラ、タンポポの葉とほうじ茶をブレンドしたお茶を飲みながら、植物の種が発芽をする必要条件や、ベランダで植物を育てる時の夏場の水やりの管理など実践的なハーブについての内容を話した。
座学の後の種まきのワークショップでは発芽の3条件(水分、酸素、温度)について復習しながら、種まきしてかぶせる土の量や鎮圧の仕方などを学んだ。アブラナ科とセリ科の植物の発芽スピードの違いなどにも触れ、参加者は熱心にメモを取っていた。
川口から来た参加者は「知らなかったことを知ることができて楽しかった。食に関することなので、食べ物にもっと興味を持ちたいと思った」と話す。さいたま市から来た参加者は「ハーブティーが飲みやすかった。ハーブの種まきができて、自宅で実践に移しやすいと思った」とも。
園藤さんは「これからガーデンがより充実していくので、一緒に楽しめたら。井上さんの60年に及ぶスパイス人生のいろいろな話が聞けるので楽しみにしていてほしい」と話す。井上さんは「スパイスやハーブに興味のある人がたくさんいるのを感じる。皆さまにスパイスの丘ハーブガーデンを知っていただき、楽しんでもらえたら」とも。
社長の井上剛さんは「ガーデンの隣の雑木林には昨年からオオタカが巣を作り、今年はひなの鳴き声が聞こえるようになった。小学生が学校の帰り道にガーデンで一休みしているのを見かける。公園のように気軽に立ち寄って利用していただけたら」と呼びかける。
開催時間は14時~16時。参加費は1,000円(工場直売店スパイスタウンでの買い物と食事に使える300円の商品券付き)。内容は毎月変わる。要予約。