
うねうね公園(さいたま市北区日進町2)で5月24日・25日、「uneune(うねうね)防災フェスタ2025」が開催される。
「いつもの公園で、もしものときを考えよう」をテーマに2024年5月に始まった同イベント。楽しく防災を学びながら住民のつながりを深め、緊急時にも協力しやすい地域をつくることを目指している。
2年前、「さいたまKI-TA(きーた)まつり」の実行委員だった島村俊平さん、鯨井智也さん、片倉淳平さんが「新しい地域イベントを企画しよう」と動いたことが開催のきっかけだったという。片倉さんは「当初は地域の方々の思いを踏まえて、うねうね公園の地下を流れる逆川(さかさがわ)をきれいにする活動を考えていたが、計画の途中で能登半島沖地震が起きた。いざという時の水の確保も大事だと改めて思ったが、まずは備えと地域のつながりの必要性を考えた。うねうね公園を会場とすることで逆川の存在を知ってもらいながら、防災を学んだり、住民が参加して知り合ったりできるイベントをやってみようと考えた」と振り返る。
遊び・体験エリアでは、防災クイズラリーや、マンション防災備品の展示(25日のみ)、竹ワークショップ(500円)、簡易炊飯袋を使ったおにぎり作り(25日のみ、200円)などを行うほか、災害時の捜索・救助に活躍する航空自衛隊入間基地の警備犬が訓練の様子を披露する。さいたま市消防局北消防署は、消防はしご車の展示、火災時のけむり体験(24日のみ)、大地震が体験できる起震車(午後のみ)も登場。物販ブースには「パティスリーM」「さくらやさいたま大宮店」など近隣商店やグループが出店。ステージ発表には地域のキッズダンスなどの他、消防音楽隊(24日のみ)も出演する。前回開催に引き続き「能登応援商店」を設け、売上金の一部を能登へ寄付する。今回は「ギフト館イマイ」(石川県珠洲市)が協力する。
島村さんは「地域のいろいろな人が集まってできた手作り感満載のイベント。子どもだけの来場、大人だけの来場でも楽しめる内容になっている。非常時、地域のつながりがあることがとても大事。顔見知りを増やすきっかけづくりに、ぜひ遊びに来てほしい」と呼びかける。
開催時間は両日とも10時~16時。少雨決行、荒天中止。