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大宮盆栽美術館で「盆栽と空き家対策セミナー」 大宮盆栽村100周年で

「盆栽と空き家対策セミナー」会場の様子

「盆栽と空き家対策セミナー」会場の様子

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 文化や資産の継承について学ぶ「盆栽と空き家対策セミナー」が2月17日、「大宮盆栽美術館」(さいたま市北区土呂町2)で行われた。主催は埼玉りそな銀行大宮西支店。

「盆栽と空き家対策セミナー」盆栽づくり実演の様子

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 大宮盆栽村100周年を記念して企画した同セミナー。「人間より長生きし、手入れの方法で資産価値も変わる」という共通点があることから、「空き家」と「盆栽」を組み合わせて企画したという。同支店の二羽正一郎支店長は「県南は空き家数が増えており、継承に不安がある方も多い。盆栽もまた、受け継ぐ側が価値や手入れの方法を知らないと『残されて困ったもの』になってしまう。さいたま市が誇る盆栽文化の継承にもつながるよう、美術館の協力も得て企画した」と話す。

 当日は11人が参加。第1部は同行「空き家対策グループ」中島花穂さんが「空き家問題の現状と解決策」をテーマに、同市の実態や法制度、維持管理に注意する項目を紹介。同行が提供するサービス「空き家まるごと解決システム」も説明した。第2部は中山会計事務所(久喜市)代表の中山敦貴さんが「税制から考える『家』と『盆栽』の継承の仕方」を解説。「『盆栽』も相続財産に該当する。趣味でも立派で価値あるものに育っていたら課税対象」という説明や、税務調査トラブルの実例を挙げ、正しい対策の必要性を話した。

 第3部は、同館の田口文哉学芸員が館内を案内。各盆栽の見方や品種、歴史などを解説し「盆栽は『木』と『器』の芸術資産」と話した。第4部では「八雲蔓青園(やくもまんせいえん)」(さいたま市北区)の盆栽家・石川寛一さんが盆栽づくりを実演。盆栽村の成り立ちや戦時中の様子、木の特徴や仕立て方などを田口学芸員と解説しながら、約30分で高さ30センチほどの盆栽を完成させた。

 同行地域産業応援グループアグリソリューションデスクのグループリーダー、鈴木洋介さんは「家も盆栽も未来につなぐべき大切な資産だが、何も知らない状態だと受け継ぐ側の負担が大きい」と話す。

 参加したさいたま市在住の70代夫婦は「対策した方がよい内容がよく分かった。初めて盆栽を近くで見たが迫力があってとても良かった」と話し、60代男性は「定年を迎えて盆栽をやってみたいと思っていたので、いい機会だった。空き家は現在進行形で対策を考えている」と話していた。

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