埼玉大学と埼玉県芸術文化振興財団の包括連携協定締結式が2月17日、「彩の国さいたま芸術劇場」(さいたま市中央区上峰3)で行われた。
同財団と連携し、「地域の文化資源としての公立劇場の役割と課題」について講義やインターンシップなどを通じて学生の理解を深めてきた同大。今後はより一層協力し、地域における芸術分野の人材育成と地域貢献に向け連携していくという。学生が芸術文化の現場を学ぶプログラムを設けたり、大学の研究や学生のアイデアを生かした共同プロジェクトを企画したりする予定。
同大の坂井貴文学長は「観客側の心理学研究からの提案や、テクノロジー研究を舞台芸術に生かすなど、アートの中に大学の研究成果が融合されることを期待する。財団の方々との交流は学生だけでなく教授たちにとっても刺激になる。研究や学生の活動を紹介しながら、企画を具体的にしていきたい」と話す。
同財団の林直樹理事長は「実践の場を提供し、学生たちの学びに役立てられたら。当財団が取り組んできた伝統芸能の掘り起こしや、高齢化・バリアフリーなどにアプローチしたプロジェクトを、つなげて広げる実践になると考えている。『彩の国さいたま芸術劇場』も開館して30年以上がたった。若い人たちへのPR方法にも学生たちのアイデアをもらいたい」と期待を込める。
同財団の近藤良平芸術監督は「今がチャンスだ。埼玉大学の講義に参加したり学生と交流したりして、芸術文化の新たな可能性を探りたい。自分も学生時代にダンスに出合い、ダンスを通じて関わりが生まれて社会とつながった。学生みんなで、新しいダンスや体操を作って踊ってみたいとも考えている。埼玉の『本当の魅力』を見つける連携になると思う」と話す。