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大宮の割烹旅館で「籠染灯籠」の展示販売 伝統的技法に使われた型を再利用

割烹旅館東山で展示販売中のほのかな明かりが幻想的な「籠染灯籠」

割烹旅館東山で展示販売中のほのかな明かりが幻想的な「籠染灯籠」

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 大宮区の割烹(かっぽう)旅館「東山」(大宮区寿能町2、TEL 048-641-2615)の館内ロビーで7月から、内照式オブジェの「籠染灯籠(かごぞめとうろう)」が展示販売されている。

割烹旅館東山で展示販売中の「籠染灯籠」 さまざまな柄がある

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 籠染灯籠は、主に浴衣用の生地を染めるために用いられる技法「籠染め」に使われていた籠の型を生かして作った明かりと柄を楽しむインテリア。

 籠染めは大正時代に始まったとされ、真ちゅう板に繊細な柄をエッチングし、筒状に丸めた籠を2つ使いローラーにし、間に生地を通して型付けし染め上げる技法。異なる柄の籠を使うと表裏で違う柄の生地となり、裾がめくれた時にチラリと見える表と異なる柄が「粋」とされ、当時大流行したという。

 日本最後の籠染の伝統工芸士が経営する中野形染工場(越谷市大間野町1)が生産を続けていたが、浴衣文化の衰退により現在、籠染め浴衣の生産は停止しており、再開のめどはたっていない。

 そのため使われなくなった籠が大量にあり、その美しさに目をつけたデザイン会社のハナブサ デザイン(越谷市東越谷1)が、籠を再利用しようと試行錯誤し、籠染灯籠を考案した。

 さいたま市では、北区盆栽町の和雑貨・手作り雑貨店「つくりえ」(TEL 080-5090-8675)が展示販売していたが、2015年10月に発生した近隣火災の類焼の影響で現在は店舗が閉鎖。縁のあった東山に展示販売を依頼したという。

 つくりえの塚田敬子さんは「自分たちの日本にかつて存在していた文化を残していきたい。どれも美しくほとんどが一点物。店名やロゴを入れることも可能で看板にもお薦め」と話す。

 5月の伊勢志摩サミットにオバマ大統領が来日した際に、お土産として贈られ喜ばれたという。

 営業時間は11時30分~19時30分。価格は4万1,040円。店名やロゴ入れは5,000円~。

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