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彩の国さいたま芸術劇場で柳家花緑さんご当地落語 出版記念で

さいたま新都心の彩の国さいたま芸術劇場で埼玉落語を披露する柳家花緑さん

さいたま新都心の彩の国さいたま芸術劇場で埼玉落語を披露する柳家花緑さん

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 彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市中央区上峰3)で4月20日、D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)が開催した落語会で、落語家の柳家花緑さんが埼玉県を題材にした新作落語を披露した。

古典落語「猫の災難」を演じた柳家花緑さん

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 同プロジェクトが制作する地域の特色を独自の視点で紹介するトラベルガイドブックの埼玉版「d design travel 埼玉」発売に合わせて行われた同落語会は、着物で演じる古典落語と洋服で演じる新作埼玉県落語、トークショーの3部構成で、埼玉県の個性や魅力が笑いを通して紹介された。
花緑さんは、埼玉県に縁があり同劇場での口演も多く「何度も来ていて今まで特別に思わなかったが、県を代表する施設であり県の財産だとあらためて意識した」と話す。古典落語「二階ぞめき」をもとにした新作落語「盆栽ぞめき」を演じ、県民を沸かせた。

 花緑さんと新作落語の脚本を書いた作家の藤井青銅さん、同プロジェクト代表のナガオカケンメイさんの3人で行われたトークショーでは、3人とも埼玉県に親しみがあると話し、県民が同感するような話題をいくつも披露し客席を盛り上げた。

 ナガオカさんは「このガイドブックは、よそ者の目線でじっくり取材し、その土地らしい魅力を発信している。地元の人に、自分たちの良さに気付き継承していってほしい。この一冊をノウハウとして活用してもらえれば」と思いを語った。藤井さんは「花緑さんがこんなに地元色の強いアドリブを入れたのは初めて。埼玉の人が喜んでくれて本当に良かった」と笑顔で話した。

 40年近く埼玉県に住んでいるという岩崎朋恵さんは「ネタが良かった。埼玉のことだったので親近感が持てた」と話した。花緑さんの若いころからのファンだという田中明子さんは「とにかく芸が繊細。『猫の災難』主人公の、だんだん酔いが回っていく様はおかしくも品があり憎めないキャラを見事に演じていて感動した」と喜んだ。

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