公益財団法人サイサン環境保全基金(さいたま市大宮区桜木町)が、平成25年度の助成団体への授与式と、過去に助成した団体同士の交流会を開催し、130人を超える来場者でにぎわった。
サイサン環境保全基金代表理事の川本武彦さんと川口市民環境会議代表理事の浅羽理恵さん
同基金は、埼玉県内で環境保全活動を行う団体に対して助成する財団として、1998年に株式会社サイサン(さいたま市大宮区桜木町)の社長だった故・川本宜彦さんが設立、助成を開始した。以来、昨年までの15年間で延べ639団体、累計2億6,830万円を助成してきた。
この日は、平成25年度上期の助成が決定した22団体、計770万円の助成金の授与式が行われ、助成団体を代表してNPO法人「川口市民環境会議」代表理事の浅羽理恵さんが、同財団代表理事の川本武彦さんから助成金目録を受け取った。
県内の環境保全活動を行う団体は同財団に支えられてきたところが多い。浅羽さんは「当団体は10年にわたって助成を受け、環境講座やエコライフデー、子ども環境フォーラムなどの活動を展開してきた。最初は何も分からないところから活動を始めたが、同財団には助成いただくだけでなく、活動面でもさまざまなアドバイスを頂いた。おかげで、徐々に組織だった活動ができるようになった」と話す。同団体は、助成を受け始めた当初は任意団体だったが、NPO法人格を取得し、2010年には寄付などで税制上の優遇を受けることができる認定NPO法人となった。同財団の規定で、連続10年の助成を受けた同団体は、今年をもって助成団体を「卒業」することになる。「これまで育てていただいた組織を基盤に、今後もさまざまな活動を展開していきたい」とも。
授与式に続いて行われた交流会では、過去に助成を受けた団体や、基金を創設したサイサンや関連会社の社員など130人が参加し、情報交換や今後の活動の展開について交流した。