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映画「街をみる」、クランクインへ さいたま岩槻でロケ、前田希美さんら出演

岩槻で撮影の映画「街をみる」の出演者

岩槻で撮影の映画「街をみる」の出演者

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 「さいたま市から世界に通用する映画を」と、岩槻を中心に撮影される映画「街をみる」の製作発表会が2月17日、さいたま市内で行われた。主催は岩槻映画祭実行委員会。

(左から)プロデューサーの吉永篤史さん、川本直人監督、脚本家の島村和秀さん

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 今年3回目となる「岩槻映画祭」の特別プログラムとして、同委員会がさいたま市長編映画製作プロジェクトを発足。主な出演者は埼玉県出身の女優前田希美さん、NHK大河ドラマ「真田丸」に出演中の細田善彦さん、李千鶴さん、村田綾さん、市原朋彦さん、大嶋守立さん、さいたままんぞうさんなど。監督は川本直人さん、脚本はさいたま市出身の島村和秀さん、プロデューサーは吉永篤史さんが、それぞれ務める。2月末にクランクイン、4月の同映画祭で完成披露の予定。

 クランクインに先立ち、監督や脚本家は岩槻区にある築100年以上の古民家に滞在して製作を始めた。川本監督は瀬戸内海の島の出身。「さいたまに来て街が地平線まで続いていることに驚いた」という。脚本家の島村さんは「街が続き越境という意識が少なく、アイデンティティーの持ち方があいまい」と感じながら、「埼玉を舞台に物語を作るのは夢だった」と意欲を見せる。

 ストーリーは犬、恋人、マイホーム、それぞれ何かを探す家族が探し物を巡って生きる意味を問い直す物語。主演の前田さんは現在も埼玉在住。「一度も出たいと思ったことがないくらい埼玉が好き。魅力を伝えていきたい」と地元愛と意気込みを語った。

 同プロジェクトは行政からの補助金を受けておらず、市民からの支援を募るためクラウドファンディングを活用する。3月3日から5月31日まで、ウェブ上で支援金を受け付ける。

 プロデューサーの吉永さんは「さいたま市に岩槻も入り約10年が過ぎたが、旧市間の文化的交流も少なく、市としてのアイデンティティーが弱いように感じている。今回のプロジェクトを通じ、市民の皆さんにいろいろな関わり方をしてもらい、街を見つめるきっかけになってもらえれば」

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