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世界盆栽大会inさいたま スーパーアリーナ会場の日本庭園で茶席体験も

日本庭園「涼風庵」で茶席を楽しむ国内外からの来場者

日本庭園「涼風庵」で茶席を楽しむ国内外からの来場者

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 さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区新都心) コミュニティアリーナで、4月28日から30日まで「世界盆栽大会inさいたま 日本の盆栽水石至宝展」が行われている。

作庭に携わった「日本造園組合連合会 埼玉県支部青年部」メンバーの押田大助さん(関連画像)

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至宝展初日となる28日は天候に恵まれ、平日ながら国内外から多くの来場者が詰めかけ、スーパーアリーナ前は入場待ちが一時は1時間を超える行列となった。

 同展は「日本の盆栽・水石の粋を一堂に集めた世界最高峰の展示会」とうたい、皇居の盆栽や歴史的に価値のある盆栽の特別展示、愛好家による出品展示、地元小学生による子ども盆栽展示などが行われている。またステージでは世界トップクラス盆栽師によるデモンストレーション、トークショー、地域交流ステージなど様々なプログラムも実施されている。新潟県上越市からバスツアーで訪れた盆栽愛好家の一行は「会場内の混雑ぶりに驚いた」と話す。

 会場の一角には一般社団法人「日本造園組合連合会 埼玉県支部青年部」が作った茶庭が出現。緑に囲まれた日本庭園では屋外で茶を楽しむ「野点(のだて)」が行われ、その様子を熱心に撮影する外国人来場者の姿が見られた。

 作庭に携わった押田大助さんは「『盆栽レストラン大宮』の装飾を青年部で担当したことがきっかけで、今回の展示につながった。設営は2日間、50人ほどで行った。準備を含めるとその数倍の人が関わり、埼玉県支部だけでなく他県の応援も得ている。今回は伝統的な茶庭文化の流れを汲みつつ、形式にとらわれない遊び心を大切にしており、風の流れを表現したオリジナルの竹垣や華やかなフラワーアレンジメント、苔を使った創作掛け軸など色々なチャレンジを行っている。近年国内では日本庭園作りの依頼が減少し、技術を持っている職人も発揮の場が無くなって来ているので、これからは海外にも出ていき発信したいという思いがある。今回は海外からの来場者に見てもらえる良い機会になった」と話す。

展示は9時30分~18時(最終日のみ17時閉場)。4月30日まで。入場料は1,000円。

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