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さいたま市で地元農家による「みぬマルシェ」 作り手が見える野菜や花を直売

朝採れたての農産物が並ぶマルシェ

朝採れたての農産物が並ぶマルシェ

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 さいたま市の見沼区役所(さいたま市見沼区堀崎町)で6月21日、地元の農家が採ったばかりの新鮮な野菜や花を直売する「みぬマルシェ」が開催された。

生産者と消費者で会話が弾むマルシェ

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 主催の「みぬマルシェ(地産地消市)実行委員会」は、同区の魅力を区民にどう知ってもらうかを話し合う会議で、見沼の「食」について足かけ4年にわたり検討。2017年2月の試験開催を経て、今回のマルシェ開催にこぎ付けた。

 当日は雨だったため、予定していた玄関付近ではなく、区役所内に場所を変更。区内5軒の農家が集まり、キャベツ、キュウリ、レタス、ダイコン、ジャガイモなどの旬の野菜のほか、切り花や手作りのイチゴジャムなども並べられた。農産物は全て地元産で、「地元で作っている安心・安全な野菜を、作り手の顔を見て買えるように」と、各農家のブースで生産者が直接買い手とやり取りしながら販売するスタイルにした。

 夫婦で訪れていた山下晃弘さんは「近くの公園の案内板でマルシェを知った。農家産直の野菜は安いし、新鮮」と両手に野菜を抱えていた。ほかにも、開催日をカレンダーに書き込んでいた人や、用事で区役所を訪れていた人、区役所の職員らが次々にマルシェに訪れた。

 出店した「オーガニック・ハーベスト丸山」の丸山文隆さんは「地域で楽しんで農業をしようよという考えでやってきて、農業体験も受け入れている。見沼の農地はとても豊かで、年間を通して十数種類の野菜を育てている」と笑顔。前区長で、マルシェに訪れた江口明男さんは「会話しながら買ってもらう、地域のコミュニティーとしてマルシェが続いてほしい。今回は場所を提供することで区役所の役割を果たし、いい循環としてスタートできたのでは」と今後にも期待を寄せる。

次回は7月26日、同区役所で開催予定。

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