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大宮ではせがわいさおさん絵画展 絵に合わせ妻が物語を創作、一つのアートに

はせがわいさおさんと芳見さん

はせがわいさおさんと芳見さん

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 大宮在住の画家はせがわいさおさんの絵画展「新春 スターリィマンと夢をかなえる氷川の杜(もり)からの幸せの贈りもの2018展」が現在、大宮のカフェギャラリー「あっぷるはうす」(さいたま市大宮区高鼻町2、TEL 048-644-9925)で開催されている。

芳見さんが書く話はいつも納得するというはせがわさん

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 はせがわさんは福島県会津若松市生まれで、4歳の時に母の実家があるさいたま市に移住して以来同市在住。日本大学芸術学部美術学科(現デザイン学科)卒業後、フリーイラストレーターとして広告、出版業界で活動すると同時に画家としてデビュー。娘の3歳の誕生日プレゼントにと描いた絵に初めて登場したモチーフの「スターリィマン」がライフワークとなる。妻の芳見さんが絵を基にストーリーを創作し、2007年からは娘の祐希さんも活動に参加。2011年の東日本大震災をきっかけに、被災地の子どもたちに祐希さんが朗読しスターリィマンの紙芝居を披露するプロジェクトを行った。

 3人での活動から「絵画とストーリーと朗読」を合わせた作品とそれを見る人との間に心のコミュニケーションが生まれ、心と心がつながる「コミュニケーションアート」という独自の世界観を生み出した。昨年11月にはスターリィマン誕生30周年を迎え、東京・池袋の東京芸術劇場ギャラリーで記念展示会を行った。

 今までの展示会は埼玉以外の日本全国各地での開催が多く、埼玉での展示会は約20年ぶり。芳見さんは「氷川神社とはご縁が深く、2015年新設の新祈祷(きとう)殿には絵も奉納させていただいたものの、さいたまでの展示会は非常に久しぶりで、氷川さまの近くということもあり非常にうれしい」と話す。

 今回は、スターリィマンの原画、シルクスクリーンやジーグレー版画など50点を展示、販売するほか、30周年作品集、2018年カレンダー、ポストカードなどもそろえる。はせがわさん、芳見さんのいずれかが在廊し、希望に応じて「お話会」も行う。

 絵本の世界のようなスターリィマンの絵には子どもや女性ファンも多いが、ビジネスマンの年配男性も多いという。はせがわさんは「スターリィマンがサラリーマンの響きと似ているからか、背中に苦労しているような哀愁を感じて共感するという人もいる。いろいろな感じ方があると感慨深い」と話す。

 横浜から見に来た男性は「素晴らしい夢のあるストーリーできれいな風景の中にスターリィマンがキラリと光っている」と話した。

 はせがわさんは「スターリィマンを通じて、われわれも育てられている。初めの頃は西洋の風景なども多かったが、最近は日本の風景を描くことも多い。ふるさとへの愛情を特に子どもたちに伝えていきたい」とも。

 営業時間は12時~18時。1月29日は休み。31日まで。

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