2025(令和7)年 1月 28日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)学術研究院医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学の冨樫庸介教授(岡山大学病院呼吸器・アレルギー内科教授兼任)が、内閣府の健康・医療戦略推進事務局が主催する「第7回日本医療研究開発大賞」において、「日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞」を受賞。2025年1月17日、石破茂内閣総理大臣や城内実健康・医療戦略担当大臣らが参列するなか、首相官邸で行われた授賞式で、AMEDの三島良直理事長から表彰状が授与されました。
同賞は、我が国のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、2017年度より実施されています。
今回、冨樫教授は「腫瘍浸潤リンパ球における新しいミトコンドリア異常の発見」についての業績が高く評価されました。がんの治療法のひとつに、がん細胞を攻撃する性質を持つT細胞の攻撃力を高める免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を使用することがあります。冨樫教授は、ICIの効果の鍵となるT細胞の中でも、腫瘍に浸潤しているもの(腫瘍浸潤リンパ球;TIL)を研究し、TILの機能低下のメカニズムには、がん細胞中の異常なミトコンドリアが関わっていることを世界に先駆けて解明しました。この研究成果は、ICIの効果向上に大きく貢献するものであり、若手研究者等を奨励する観点から顕著な功績があったと認められ「AMED理事長賞」を受賞しました。
受賞について冨樫教授は、「このような賞を頂いて大変光栄であるとともに、サポートいただいた方々にこの場を借りて大変感謝申し上げます。受賞を励みにしてさらに研究も頑張ってまいる所存です」とコメント。今後の研究活動に対しても意欲を見せました。
また本学の那須保友学長は「冨樫教授が若手研究者等を奨励するAMED理事長賞を受賞したことは、本学の研究力向上や強みあるヘルスケア分野の強化等においてもとても心強いことです。また、冨樫教授は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)『創発的研究支援事業』にも採択されており、本学のみならず我が国を先導する優秀な若手研究者のひとりです。さらに臨床家である医師としても基礎医学講座の教授に留まらず本学病院の呼吸器・アレルギー内科の教授を兼任しており、基礎・臨床という垣根を超えた教育・研究・診療を実践する秀逸な若手研究者のひとりです。これらの点は、若手研究者育成の観点からも周囲を含めて大きな力になると考えます。本学は研究大学としてさまざまな変革、挑戦を実施していますが、冨樫教授を含めた多くの研究者らがワクワクドキドキしながら研究等に専念できる環境の整備を絶えず進めていきたいと思います。引き続き、冨樫教授を含めた本学の若手研究者らへのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます」とコメントしました。
岡山大学では「岡山大学若手研究者支援パッケージ」を策定し、さまざまな独自の支援を戦略的に実施しています。大学の財政が厳しい中で必ずしも十分な支援を実施できているとは言えない点もありますが、優秀な若手研究者育成は本学のみならず、我が国の科学技術・イノベーション振興において、極めて重要です。今後も地域中核・特色ある研究大学:岡山大学として、冨樫教授ら優秀な若手研究者の育成と支援を続け、よりよい未来を社会に提供し続けていきます。どうぞ冨樫教授らの取り組みにご期待ください。
石破総理大臣らが参列のもと、三島AMED理事長から授与を受ける冨樫教授(右)〔写真提供:AMED〕
三島AMED理事長との記念撮影〔写真提供:AMED〕
記念撮影〔写真提供:AMED〕
第7回日本医療研究開発大賞「日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞」を受賞した冨樫教授〔写真提供:AMED〕
◆参 考
・日本医療研究開発大賞表彰式(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/103/actions/202501/17iryou_hyoushou.html
・首相官邸にて、第7回日本医療研究開発大賞表彰式が開催されました(AMED)
https://www.amed.go.jp/news/event/20250117_iryoutaisho-jyusyou.html
・国立研究開発法人日本医療研究開発機構
https://www.amed.go.jp/
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 腫瘍微小環境学分野
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/tme/index.html
・岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科
http://ninai.med.okayama-u.ac.jp/
◆参考情報
・【岡山大学】がん細胞が自らの異常なミトコンドリアで免疫系を乗っ取り、生き残りをはかっている
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002882.000072793.html
岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学分野 教授
岡山大学病院呼吸器・アレルギー内科 教授
冨樫庸介
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7390
FAX:086-235-7392
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/tme/index.html
http://ninai.med.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8745、086-251-8746
FAX:086-251-8748
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://venture.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学統合報告書2024:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002801.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年1月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002800.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
- 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html