株式会社吉野家ホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役:成瀬哲也)は、吉野家ホールディングス東京工場(所在地:埼玉県加須市)で実施している「過熱蒸煎機を活用したタマネギ端材のアップサイクル」への取り組みが評価され、日本食糧新聞社が制定する「第34回食品安全安心・環境貢献賞」(農林水産省、環境省後援)を受賞しました。
本取り組みは、吉野家の牛丼の主要食材である玉ねぎの加工工程で発生する端材を乾燥・粉末化し、新たな食品へとアップサイクルすることで、食品廃棄物の削減と事業価値の向上を両立した点、また、外食産業における新たな方向性を示した点が高く評価されました。
「第34回食品安全安心・環境貢献賞」受賞者決定について
https://news.nissyoku.co.jp/news/wakui20250922023857567

吉野家の牛丼を構成する牛肉、玉ねぎ、たれの食材加工を行う吉野家ホールディングス東京工場では、玉ねぎの加工時に発生する規格外端材を活用し、フードロス削減を実現しています。玉ねぎを加工する工程で発生した端材を、スタートアップ企業であるASTRA FOOD PLAN株式会社(本社:埼玉県富士見市、代表者:加納千裕、以下、AFP社)と協業し、同社の過熱蒸煎乾燥技術を活用して端材を乾燥フレーク化し、風味と旨みを生かした食材としてアップサイクルする取り組みを2023年より開始しました。2024年2月からは、東京工場内に「過熱蒸煎機」を導入し、端材の回収から乾燥までを一貫して行う体制を構築。これにより、廃棄ゼロとCO2排出削減、廃棄コスト削減を同時に実現しました。製造されたフレーク状の乾燥品はAFP社が買い取り、「タマネギぐるりこ」として商品化しています。現在は両社連携のもと、販路拡大や埼玉県内サーキュラーエコノミープロジェクトへの参画など、持続可能な資源循環型モデルの確立を進めています。


吉野家ホールディングスは、経営理念「For the People~すべては人々のために~」のもと、日常食 の担い手として安心健康で豊かな食事を提供することは重要な社会価値と考えています。その一環として、栄 養機能を専門とする研究者を外部から招聘し、素材開発部においてエビデンスに基づく「健康」の追求に取り 組んでいます。こうした取り組みを通じて、現代社会における多様な課題に応え、次世代へ継承される持続可 能で革新的な価値を創出し続けます。