毎年6月のみ開園している大宮の「染谷花しょうぶ園」（さいたま市見沼区染谷、TEL 048-683-8787）のハナショウブが見頃を迎え、幻想的な雰囲気を多くの人が楽しんでいる。

開園30年目の「染谷花しょうぶ園」

　同園は、植木の生産・卸を手掛ける染谷植物園が湿地帯で植木には向いていない土地を使って地域の人にハナショウブを楽しんでもらおうと、約8000平方メートルの敷地に30年前に開いた。毎年6月のみ開園しており、今年も約300種のハナショウブが次々に見頃を迎えている。

　高い木々にぐるりと囲まれた園内には、趣のある花見台、八つ橋、あずま屋、茶室などがある。　「今年は春先の陽気で例年より1週間ほど早く咲き始めたが、6月に入って朝夕涼しい日が続いているため、花持ちがいい。今年は花が大きく、毎年訪れる方にもお褒めを頂き、励みになっている」と担当者。

　開園期間以外の11カ月は、株分け、植え替え、養生、植え戻しといったハナショウブの世話のほか、開園前には園路や橋の安全点検も欠かさず行っている。

　開園時間は9時～17時。入園料は、大人（中学生以上）＝500円、小人（小学生のみ）＝200円、75歳以上＝平日200円（土曜・日曜・祝日500円）。6月30日まで。