大宮公園の小動物園が4月で60周年を迎えたことを記念して進められていたクマ舎とハイエナ舎の改修、カピバラ舎の新設工事がこのほど完了し、記念イベントが開かれた。
同園は1953(昭和28)年に開園。当時は獣舎6棟に、サル、ツル、ペリカン、オシドリ、コガモ、オウム、キンケイチョウ、小鳥を飼育し、商工会主催の動物カーニバルの仮装行列など市を挙げて盛大に祝ったとの記録が残る。その後、飼育数が増えたことなどから1980年代にリニューアルが行われた。その後も獣舎の更新や、フライングゲージ「とりたちのらくえん」の新設などが順次行われてきた。
今回リニューアルした猛獣舎は、1983(昭和58)年と1984(昭和59)年に建てられたもの。これまで、おりと見学柵の間には2~3メートルの空間があったが、柵を強化ガラスに変えるとともに運動場スペースを広げ、ガラス越しにクマとハイエナの迫力ある姿を見られるようにした。「カピバラの遊び場」と行き来できる場所にカピバラ舎も設置した。
27日に行われたオープニングイベントでは幼児らによるくす玉割に続き、新しくなったハイエナ舎とクマ舎が職員により紹介された。ハイエナ舎では、ブチハイエナの「ホシ」が牛の肋骨(ろっこつ)をガリガリとかじる姿や、クマ舎ではガラスの内側に塗られた蜂蜜をツキノワグマの「クマ吉」がペロペロなめる姿も披露された。
イベントに参加した幼児連れの母親は「以前よりも遊べる場所が広くなりクマもうれしそう。ガラス越しにクマがペロペロするところを見ることができ迫力があった」と話していた。
開園時間は10時~16時。月曜休園。入園無料。