「休憩処 氷川茶庭(ひかわさてい)」が1月17日、武蔵一宮氷川神社(さいたま市大宮区高鼻町4)の境内にグランドオープンした。経営は、埼玉県内で約40年、結婚式などの儀式を提供するサイカンシステム。
2028年に創建約2500年を迎える同神社。絵馬や奉納額を納めるための建物である額殿の老朽化をきっかけにリノベーションした同店。
歴史的な建物の屋根や骨格を生かしながら、氷川神社の名前にちなんだ「水」と「氷」のイメージを新たにデザインに取り入れた「歴史と現代が融合する空間」が特徴。木造の店内にある赤い柱は、先代の鳥居の一部をそのままの状態で再利用しているほか、屋根の正面に掲げている奉納額も手を加えずに残している。テーブル席とテラス席各14席を用意し、ドリンクを楽しみながら庭園を眺めることができる。
お茶たて体験ができる「抹茶」(700円)には、茶せんとお茶のたて方の説明書を添える。同神社の神紋である「八雲紋(やくももん)」の焼き印入りのどら焼きや、八雲紋を転写した「ラテアート(カフェラテ)」(700円)は同店ならではのメニュー。八雲紋は全国に280数社ある氷川神社の中で、総本社である武蔵一宮氷川神社だけが使うことができる。ドリンクは、抹茶のほかにオリジナルコーヒー(500円)やジュース(350円~)や甘酒(350円)などを用意する。フードメニューは「粒あん」(300円)、「塩粒あん」「あんバター」(以上350円)のどら焼き3種。抹茶以外はテイクアウトが可能で、参道の休憩処「ゆうすいテラス」でも飲食できる。
志茂星哉店長は「日本一の長さを誇る参道を歩いた後や参拝後に氷川神社の庭園を眺めながら一息ついて、ゆっくりと過ごしてもらえれば。ドリンクをテイクアウトして氷川参道をゆっくり散歩するのもお勧め」と話す。
営業時間は10時~17時。