パスタ店「パスタの時間」が1月9日、シェアキッチン「TOROto PLUS(トロトプラス)」(さいたま市北区土呂町2)にオープンした。
店主の鳴海雅之さんは、30年前にイタリアへ訪れたことがきっかけでパスタを好きになり、パスタ作りに熱中する日々を送っていたという。パスタ店を持つという夢を持ち、休日にはイタリアンレストランでアルバイトをしていたこともあったが、実現するタイミングがなく、「定年後にカフェでもできたら」と考えていた。土呂駅近くに昨年6月に同シェアキッチンがオープンしたことから、鳴海さんが65歳を迎える今年、「夢」を実現させることになった。
メニューは「ミートソース」「カルボナーラ」「タコのアッラビアータ」「干しエビのペペロンチーノ」(以上1,000円)の4品。鳴海さんは「カルボナーラは厚切りベーコンをじっくりと炒め、脂のうまみと卵、チーズが一体となるようなソース作りをしている。メイン素材のおいしさを最大限に引き出したパスタソースにしたいと考えている」と話す。
パスタの提供に当たり、鳴海さんはさまざまな工夫を施す。乾麺からパスタをゆでると提供までに時間がかかるため、あらかじめ水につけて生麺の状態にし、ゆで時間の短縮を図っているという。鳴海さんは「この工夫で麺の食感がもちもちとしたものに変わる。パスタを提供するまでの時間短縮はもちろん、来てくださったお客さまが『おいしい』と感じてもらえるように、できる限りの工夫をしたい」と意気込む。
来店した60代男性は鳴海さんの小学校の同級生で、同店オープンを聞きつけ訪れたという。ミートソースについて、「トマトが主張しすぎないソースによって、肉のうまみを存分に楽しめてとてもおいしい」と話していた。
営業は木曜の11時~13時30分。