埼玉県内で100年以上続く老舗企業と新世代の経営者が登壇するトークイベント「100年MIX Talk ＆ Work」が6月20日、「M's SQUARE（エムズスクエア）」（さいたま市大宮区桜木町1）で開催される。

渋沢MIX関連イベントの様子

　埼玉県は7月25日、さまざまな業種・規模の企業や起業家らの交流・マッチングを通じてイノベーションの創出を目指す拠点「渋沢MIX（シブサワミックス）」を、さいたま新都心に開設する。開設に先立ち、県内各地で開催するプレイベントの一環で行う。

　「過去100年に学び、次の100年をつくる」ことをテーマに、県内で100年以上続く老舗企業と、これからの時代を担う新世代の経営者が登壇し、時代を超えて事業を継続する知恵や、変化を受け入れ価値を生み出し続けるヒントを探る。

　登壇者は、地域ブランド「武州正藍染」の魅力発信などに取り組む1914（大正3）年創業「野川染織工業」（羽生市）5代目の野川雄気専務、動画・ウェブ・グラフィックなど幅広い領域で「先端技術と創造性を融合させた」コンテンツ制作を行うAIアーティスト「ハルファ」（川口市）の廣瀬敦社長。ファシリテーターは、PRの専門家で中小企業支援を手がける「ローカルデザインネットワーク」の齊藤哲也代表と、「コミュニティコム」の星野邦敏社長が務める。

　当日はパネルディスカッションに加え、参加者同士が気づきを共有するミニワークや交流会も行う。「100年」というキーワードを通じて、伝統と革新、論語と算盤、経済と文化、登壇者と参加者などといった多様な価値観を体感できるような狙い。

　ファシリテーターの齊藤さんは「100年続く企業には、事業を続けるための知恵と工夫が詰まっている。一方で、新しい発想や技術を持つ経営者たちとの対話によって、未来への手がかりも見えてくるはず。今回のイベントが、世代や立場を越えて学び合い、参加者にとっても次の一歩を考えるきっかけになれば」と期待を込める。

　開催時間は18時～20時。参加無料。定員は100人程度（立ち見を含む）。申し込みは渋沢MIXの公式サイトで受け付ける。