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大宮出身のイラストレーター・高城琢郎さん、地元で個展開催へ

自宅アトリエで制作に取り組む高城琢郎さん

自宅アトリエで制作に取り組む高城琢郎さん

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 さいたま市大宮区出身のイラストレーター・高城琢郎さんの個展「RENEW(リニュー)」が10月7日から、ルミネ大宮2の4階・イベントスペースで開かれる。

展示作品(画像提供:高城琢郎)

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 高城さんは、2011(平成23)年にバンド「ふくろうず」(現在は解散)のドラマーとしてメジャーデビューした経歴を持つ。音楽活動からグラフィックデザイナーを経て、2016(平成28)年にイラストレーターとして独立。現在は、商業施設や企業広告、飲食店やホテルの壁面ビジュアルを手がけるなど、活動の場を広げている。高城さんの作品は都会的で明るい配色が多く「音楽活動時代からライブのチラシを作ったり、CDジャケットから影響を受けたりと、当時の経験も現在の表現につながっている」と振り返る。

 展示タイトル「RENEW」には、「自身の表現を新たにしていく姿勢」を込めた。イラストレーターとして経験を積み重ねるにつれ、最近は直線的な線から曲線的な線の作品が増えるなど、作風が変化してきたという。今回はクライアントワーク(依頼制作)とは異なる、自由なテーマで抽象的な作品に挑戦。高城さんは「自分の表現を『更新』したかった」とし、同時に「作品を見てくださる方の気持ちが、少しでも明るく『更新』されるきっかけになれば」と話す。

 会場は壁面がないオープンスペースのため、展示空間の設計を建築家・伊藤孝仁さん(AMP/PAM主宰)に依頼し、イラスト作品が映える木製パネルを使った可変型の展示を実現した。多様な催しにも対応できる舞台セットのように空間が変化するという。

 期間中は作品鑑賞だけでなく、参加型の企画も行う。10月12日には、理想科学工業と共同でシルクスクリーン印刷のワークショップも開く。来場者自身が色やデザインを選び、製版機を使って製版から印刷までを体験。自分だけのトートバッグを作って持ち帰ることができる。

 個展の開催は、ルミネ大宮2のフードエリアのイラストを手がけた縁から生まれた。高城さんは「地元で自分の作品を届けられるのは大きな喜び。大宮の景色を描くこともあるが、まちにたくさんのイラストが溶け込めば、もっと明るい場所になる。今後は壁画制作などを通じ、地元に貢献していけたら」と意気込む。

 開催時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日は10時~)。入場無料。シルクスクリーンのワークショップの参加費は3,300円。要予約。今月13日まで。

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