
JR大宮駅の東西連絡通路で10月13日、「大宮駅東口・西口対抗連結大綱引き大会」が行われた。主催は大宮駅RENKETSU祭実行委員会。
今年で9回目となる同イベント。毎年秋に開催する「大宮えきフェス」のオープニングセレモニーとして行い、勝利した側がその分だけ大宮駅構内の「領土」を広げる仕組み。これまでの戦績は、西口が5勝、東口が3勝。
主催者でアルシェの中島祥雄社長は「悪ふざけからスタートしたが、年々盛り上がりを増している」と話す。現在では年に1度、東口と西口が「意地とプライド」を懸けて戦う人気の恒例行事となっている。
参加したのは、JR大宮駅の東口・西口の周辺に拠点を置く企業の従業員や飲食店の関係者ら、東西それぞれの選抜選手30人。緑川清士駅長の笛を合図に、選手たちは「オーエス、オーエス」と声を掛けながら力いっぱい綱を引いた。大勢の観客が見守る中、試合は3本先取した西口が勝利。連絡通路の中央にある「東西境界線」が3メートル東側に移動した。
勝利した西口チームの男性は「一生懸命練習したので、勝ててうれしい」と笑顔を見せた。別の男性参加者も「大宮はもともと東口の方が先に発展して、西口はいつも後を追うチャレンジャーだった。最近は商店街も増え、地域イベントも盛り上がっている。これからも東口に負けないように頑張りたい」と話す。
緑川駅長は「東口と西口の因縁の対決、とよく言われるが、綱引きを通じて東西の絆はどんどん強まっていると感じている。今後も地元の皆さんと一緒に、『愛される大宮の街』をつくっていけるよう、盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。