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上尾のクリーニング店「日之出商会」で写真展 60年の歩み振り返る

(左から)古川清さん、茂さん

(左から)古川清さん、茂さん

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 上尾のクリーニング店「日之出商会」(上尾市上)の創業60年を振り返る写真展「日之出商会60年の歩み」が現在、同店上尾本店で開かれている。

1965(昭和40)年創業当時の上尾本店(同店提供)

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 1965(昭和40)年9月1日、先代の古川茂さんが開業した同店。古川さんは新潟から集団就職で上京し、東京のクリーニング店で修業した後、独立して上尾に店を構えた。高度経済成長の波に乗り、一時は県中央部で30店舗まで拡大。その後、ファストファッションの台頭やコロナ禍での外出制限、テレワークの普及、自宅で洗える衣類の多様化などを背景に、現在は上尾本店、桶川支店、桶川マイン店、騎西店の4店舗体制となっている。写真展は同店ほか3店でも開いている。

 同展は、「地域の皆さんと共に歩んだ歴史を振り返りたい」と2代目社長の古川清さん夫婦が企画。創業当時の上尾本店の建物外観や周辺の風景、当時の作業の様子、クリーニング機械、店内の写真などを展示する。開催期間中は「10%オフ券」を配布するほか、同店ロゴ入りの「大きなクリーニングエコバッグ」を進呈する(なくなり次第終了)。上尾本店では子ども向けに「めだかすくい&プレゼント」も行っている(なくなり次第終了)。

 古川さんは「創業当時はまだ生まれていなかったが、当時は現在のような大通りもなく、区画整理もされていなかったようだ。なじみのお客さまが写真を見て『結婚して引っ越してきた頃に店もできたのよね』などと話してくださる。地域の皆さんに支えられて60年続けてこられたことを実感し、感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 「昭和レトロな雰囲気の残る店だが、技術は常に磨き、令和の最新式も取り入れている。店を長く続けていくためにも、少しでも多くの要望に応えられるよう努力を重ねたい」とも。

 家族で来店した40代女性は「近所に引っ越してきて10年ほど。写真を見て店や町の変化を知ることができ、面白かった。この店は毛皮やじゅうたんなどにも対応してくれて助かっている。今後もお願いしたい」と話していた。

 営業時間は9時30分~18時。日曜・祝日定休。写真展は来年春ごろまでを予定。

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