大宮の個人宅の庭で、色とりどりのチューリップ3万本が見頃となり、多くの人々が訪れている。
チューリップの庭を公開しているのは、大宮区の日野さん。もともとチューリップが好きだったことから、20数年前から庭にチューリップを植え始めた。最初は小さく植えていたが、だんだん数が増え、庭を埋め尽くすほどに。「チューリップが咲くのはほんの短い期間。せっかく咲いたきれいな花。より多くの人に楽しんでもらえれば」との思いから、2~3年目から一般に公開を始めた。
日野さんのチューリップは、今では地元にすっかり定着。近所の幼稚園では毎年チューリップを背景に園児が写真を撮影し、卒園アルバムに掲載するのが定番となっている。また、近くの南小学校では、3年生の社会科研究で毎年インタビューに訪れるという。「最初のころに訪れた子どもも、今は大人になっているのでは」と、長い歴史を振り返る。
20年以上の歳月の中で、チューリップ畑も毎年少しずつ変化している。少しずつさまざまな色や形の品種を試しては、よりきれいな品種を選択してきた。今年のチューリップ畑には、花びらの数が多い八重咲きの品種や、ユリのように花びらが反り返った品種など、多彩な色と形を楽しめる。
満開のピークは過ぎたが、「あと1週間程度は楽しめるのではないか」と日野さん。公開時間は、毎日7時ごろ~日没まで。花の見頃が終わるまで公開を続ける。