大宮盆栽村で7月18日、誰もが自由に使える地図「オープンストリートマップ(OSM)」の情報充実を目的とした「マッピングパーティー」が開かれる。主催は、Code for SAITAMAとさいたま市。
「オープンストリートマップ」は、道路地図や公園、店舗や歩道など、誰でも利用できるフリーの地理情報データを作成することを目的とした世界的なプロジェクト。地図づくりはインターネット経由でどこからでも行うことができ、誰でも自由に編集や二次利用が可能なのが特徴。日本でも全国でボランティアによる情報の整備が盛んになっている。多くのユーザーが集まり、街歩きをしながら、見つけた図書館などの公共施設、コンビニなどの商業施設、街路樹などを地図に書き込むイベントとして「マッピングパーティー」が世界各地で開催されている。
Code for SAITAMAは、「IT技術で町の課題を解決」をテーマに活動する有志の団体。さいたま市内でマッピングパーティーや、アプリを開発する「アイデアソン」「ハッカソン」などを開催している。「AEDや消火栓の設置場所を書き込むことで、災害時に役立つ地図にできたら」と同メンバーの伊藤さんは話す。
今回の企画を担当する太田さんは「大宮盆栽村は近年、盆栽ブームや2017年の世界盆栽大会開催決定などから注目が高まり、来訪者が急増している。今回のマッピングで、盆栽村に関する基本的な地図情報を整備できれば」と狙いを説明する。
イベント当日は、盆栽村の歴史を学ぶとともに、それらの情報をまち歩きしながら確認し、情報を共有できる形で記録する。太田さんは「この地域の歴史を学び、実際に歩いて、まちなかの見どころや施設情報などをマッピングする。システムの使い方もレクチャーするので、興味のある方に気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。参加無料。