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陸上自衛隊大宮駐屯地で創立61周年記念行事 行進や模擬訓練、特殊車両展示も

統制の取れた行進を披露する自衛隊員

統制の取れた行進を披露する自衛隊員

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 陸上自衛隊大宮駐屯地(北区日進町1)で5月27日、創立61周年記念行事が開催された。

敵に占領された市街地を奪還する模擬訓練の様子(関連画像)

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 大宮駐屯地をより親しみやすく感じてもらおうと毎年5月の最終日曜に行われる同イベント。渉外広報班の前川原知美さんによると、この日は延べ約4000人が来場。敷地内では自衛隊グッズや佐世保バーガーを販売する野外売店の出店、機関銃や装甲車などの自衛隊装備の展示、広場では記念式典が行われ、練馬駐屯地の音楽隊による演奏や迫力満点の模擬訓練が披露された。

 記念式典では、音楽隊、化学科部隊、普通科連隊が統制のとれた行進を披露。続いて音楽隊が「行進曲『雷神』」「花」「史上最大の作戦」を演奏。第32普通科連隊ラッパ隊によるラッパ演奏も行われた。「ラッパは2~3カ月の訓練を受けた後、試験を受けて通った人だけが吹くことができる。日常でも起床から消灯までの間、ラッパの吹奏で行動を律している」と渉外広報係長の八木橋優さん。

 群馬県から来た菅原亮太さんは「記念行事に来たのは今回で2回目。サバイバルゲームの知り合いが大宮駐屯地に勤務している。模擬訓練が楽しみ」と話していた。

 模擬訓練では敵に占領された地域を奪還する作戦が行われた。敵の状況を把握するため、空と地上から偵察用ヘリコプターとバイクが登場。敵の状況を把握後、敵との距離を徐々に詰め、敵との攻防が繰り広げられた。訓練中はアナウンスによる解説と、なじみやすい人気アニメ曲のBGMで会場を盛り上げた。迫力満点の空包音が響く中、エンターテインメント性の高い訓練を披露した。

 前川原さんは「大宮駐屯地は日本で一番大きな化学科部隊が駐屯しているため、普段は見ることができない珍しい特殊車両を見ることができる」と話す。装備品展示では、01式軽対戦車誘導弾や89式5.56ミリ小銃、120ミリ迫撃砲RTのほか、有毒化学剤雲の流動状況の把握に使われる化学剤監視装置、汚染状況の解明を行うNBC偵察車なども展示された。

 会場内では、軽装甲機動車の体験試乗があり、約300人がその貴重な乗車体験を行うとともに、子ども用の自衛隊員制服を試着して写真撮影ができる子ども広場コーナーなども展開し、多くの子供たちで賑わっていた。

 八木橋さんは「当行事を通じて自衛隊に興味を持ってもらいたい。今後も多くの方の期待に応えられるようにしていきたい」と話す。

 同駐屯地では7月23日(雨天順延)には夏祭りが行われ飲食や自衛隊グッズなどの売店のほか、打ち上げ花火も実施される予定。

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