10月1日からの消費税率引き上げ前に定期券を購入しようとする人々が9月30日、大宮駅のみどりの窓口や券売機で列を作った。
9月30日までに消費税率引き上げ前の価格で定期券を購入すれば、10月1日以降もそのまま使用できることから、JR東日本では、9月下旬に購入する人が増えることを予想し、「ネットde定期」「定期券をモバイル Suica で9月に買おうキャンペーン」など、あらかじめネット経由で購入できることなどを8月末ころより告知、利用客に呼び掛けてきた。
大宮駅では数日前からみどりの窓口が通常より混雑し始め、9月30日はベルトパーテーションで券売機やみどりの窓口への列を誘導するとともに、同社のスタッフが列に並ぶ客にあらかじめ用件を伺い、券売機での購入を促すなど、待ち時間の短縮に尽力していた。行列はできたものの、混乱もなく、それぞれに購入を済ませていた。
大宮在住で大宮駅から東京に通勤する30代会社員男性は「消費税率引き上げはもちろん知ってはいたものの実感がなかった。会社帰りに定期券を購入する人の列を見て明日からなんだと改めて気付いた」と話す。