著作「大学一年生からのプロジェクト学習の始め方」のポイントや書けなかったこと、書ききれなかったことを著者・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授の常盤拓司さんが話す勉強会「第20回埼玉県さいたま市の地域活性化を考える勉強会」が1月19日、大宮駅東口の「貸会議室6F(ロクエフ)」(さいたま市大宮区宮町1)で開催される。主催は一般社団法人さいたま市地域活性化協議会。
埼玉県さいたま市で「志ある人々」が立ち上がり、民間団体の活躍により地域を活性化していくことを目的に、同施設運営者の星野邦敏さんが有志と2015(平成27)年7月に始めた同イベント。今回で20回目。
過去には、川越市で設計事務所を経営しながら、三輪駄菓子屋のオジサン、空き家リノベコワーキングスペース運営者など複数の肩書を持つ荒木牧人さんや、パーソナルトレーナー山口敬志さん、世界一長い社名の会社のCEOで慶応大学非常勤講師でもある栗原志功さんなど、地域で活躍するゲストが登壇。現地を訪問する回として、同市西区の「さいたま榎本農園」と「農家レストラン菜七色」を経営する榎本健司社長、農業で起業した見沼区の「水のフォルム市民田んぼ」「オーガニックハーベスト丸山」などを訪れた。
20回目の今回は、常盤さんが、大学で研究開発プロジェクトのマネジメントに携わる中で「プロジェクト学習に関わる本を探したが求めているものがなく、自分で書くしかない」と思ったことから昨年11月30日に出版した「大学一年生からのプロジェクト学習の始め方」(慶應義塾大学出版会)について話す。
常盤さんは、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了後、産業技術総合研究所特別研究員、日本科学未来館科学技術スペシャリスト、東京大学大学院新領域創成科学研究科産学官連携研究員、同工学系研究科特別研究員、慶應義塾大学大学院システムマネジメント研究科特任講師、同大学院政策・メディア研究科特任講師を経て現職。科学コミュニケーションに関する企画設計・実施、研究開発プロジェクトのマネジメント、コンテンツ管理システムの開発などに携わる傍ら、同協議会のアドバイザーとして勉強会でワークショップなどを担当する。
常盤さんは「プロジェクトというと何だか難しいこと、特別なことと思われるかもしれないが、実際のところはそんなに難しいことでも特別なことでもなく、私たちの日常の中に取り組み方のヒントやうまいやり方へとつながる知見が隠れている。今回の勉強会ではそんな、プロジェクトの捉え方を紹介したい。気楽に参加いただけたら」と呼び掛ける。
開催時間は18時30分~(受け付けは18時~)。参加費は1,000円。申し込みはフェイスブックのイベントページ、同協会サイトのフォームと当日会場で直接受け付ける。イベント後、任意参加の懇親会も開催予定。