「第6回岩槻映画祭」が6月4日・5日、市民会館いわつき(さいたま市岩槻区太田3)で開催される。
同祭はさいたま市で唯一の市公認コンペ映画祭。「地域交流や地元に根差した文化の育成、市に映像・映画文化を根付かせよう」と2014(平成26)年に始まり、今回は4年ぶりの開催となる。全国から寄せられた入選作品13作品を上映するほか、監督によるプレゼンテーションや出演者の舞台あいさつも行う。
短編映画コンペティションの入選作品は「Orage girl friend」(監督=Koji Ueharaさん)、「逢いたくて」(同=朝乃アメさん)、「親家片騒動記」(同=堀井彩さん)など。
特別招待作品は、同映画祭立ち上げ当初の運営に携わった、ながせきいさむ監督が手がける「ある家族」を上映する。同作品は家庭環境を失った子どもを里親や児童養護施設職員などの家庭に迎え入れて養育する「ファミリーホーム」がテーマ。同映画祭の代表を務める齋藤淳さんは、「製作者の『ファミリーホームの啓発活動をしていきたい』という思いに賛同し、当映画祭に福祉関係に従事している方々を無料招待する。一人でも多くの方に映画を見ていただき、ファミリーホームを知ってもらうきっかけになれば」と話す。
4日にはビデオ映画「ほんとにあった怖い話」を手がけ、その後のジャパニーズホラー映画作家に影響を与えたことから「Jホラーの父」と呼ばれる鶴田法男監督の作品上映とトークショーを企画する。
齋藤さんは「映画祭の再開を決めた頃にコロナ禍になり、今年2月の開催を予定していたものの、まん延防止等重点措置期間のため延期と、準備と調整にとても苦労した」と振り返る。「新しい実行委員会メンバーの下、短編映画の魅力を知ってもらえるよう工夫を凝らしているので来場いただければ」と呼びかける。
開催時間は10時~17時(9時30分開場)。入場料は1,000円(2日間利用可能)。小中学生無料。