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与野のさつま揚げ専門店、ウサギ形「ポルチーニトマトビーフ」限定販売

ウサギ形のさつま揚げ、赤い目はピンクペッパー、耳は枝豆で表現

ウサギ形のさつま揚げ、赤い目はピンクペッパー、耳は枝豆で表現

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 与野のおでん種・さつま揚げ専門店「増田ヤ」(さいたま市中央区下落合1034)が現在、今年の干支(えと)にちなんだ「ウサギ形のさつま揚げ」を販売している。

うさぎの中には「ポルチーニトマトビーフ」ソースが詰まっている

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 1977(昭和52)年に開業し、昨年で創業45周年を迎えた同店。店内で製造しているさつま揚げのほか、だし用の乾物から牛すじ・つくねなどの串まで、おでんに関わる多彩な商品を取りそろえている。さつま揚げはスケトウダラ、イトヨリダイ、グチ、ハモをメインに他の魚2~3種類を混ぜ、旬に合わせて配合を変えながら製造しているという。2代目店主の大越博之さんは2006(平成18)年、会社員を辞めて初代・大越一範さん指導の下、さつま揚げ作りを始め、2020年1月に店主を引き継いだ。

 ウサギ形のさつま揚げの中身は「ポルチーニトマトビーフ」(320円)。昨年10月、ボール形で期間限定販売したところ、テレビで取り上げられるなどで反響があり、年内に一度完売した。大越さんは「表面のピンクペッパーが目に見えると思い、枝豆で耳をつけて干支のウサギ形にして再販したところ、思いのほか大きな反響があって驚いた。普通に作るより手間がかかるので、うれしい悲鳴を上げている」と笑顔を見せる。販売期間はポルチーニ茸の在庫が終わる1月25日ごろまでを見込んでいるが、その後はポルチーニ茸をエリンギで代用して価格を下げ、おでんシーズンの終わる3月末まで販売する予定。

 ウサギ形のさつま揚げの「ポルチーニトマトビーフ」のほか、「ごぼう巻き」(85円)や「しゅうまい巻き」「大葉」(以上118円)、3月末までの限定商品「枝豆チーズ」(168円)などが並ぶ。「関東ではさつま揚げというと『おでんに入れるもの』という印象が強いが、当店のさつま揚げは煮込まずに食べられるものも多数そろえている。特に若い世代の方に、そのまま食べてもおいしいさつま揚げを知ってほしい」と大越さんは話す。

 原料価格の高騰や漁獲量不足などで閉業する同業者も多いという中、SNSアカウントを開設するなど、新たな客層を取り込もうと励む大越さん。「浦和と大宮にも親族が経営する店があったが、近年どちらも閉業した。その影響もあってか、最近は遠方のお客さまも多く、シーズン中の週末は混み合うことも。家族4人だけで営業しているため大変なことも多いが、これからも新しい味を模索しながら頑張っていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時30分(土曜・秋冬季の祝日は18時まで)。定休日は日曜・(春夏季)祝日・(夏季)月曜。

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