大宮の十勝アンテナショップ「佃(つくだ)商店」(さいたま市大宮区上小町)が4月16日で1周年を迎えた。
コーンのソフトクリームを注文すると「牛君ロボット」が作ってくれる
同店を経営する小島留美子さんは、北海道十勝清水町出身で就職をきっかけに埼玉県に移住してから15年以上、県内で不動産業に従事。「十勝清水町のおいしいものを、もっと広めたい」と考えていた中、大宮の交通の利便性や人口の多さから「情報発信地に向いている」と考え、大宮への出店を決めたという。小島さんは「北海道在住者には埼玉を知らない人が多く、物産展への出店に消極的な生産者もいる。当店を通じて、大宮の方に十勝を知っていただくと同時に、十勝の生産者にも大宮の良さを伝え、両者の架け橋になれれば」と話す。
店内には北海道十勝清水町の特産品を中心に100種類ほどの商品をそろえ、旬の季節にはアスパラガスやトウモロコシなどの野菜も販売する。十勝産小豆を使った「十勝あんバタートースト」(粒あん330円、発酵小豆380円)、「大人の珈琲(コーヒー)アフォガート」(550円)などのカフェメニューも提供する。
小島さんのお薦めは、無農薬の牧草で育てた牛のミルクを使ったあすなろファーミングの「放牧ミルクソフトクリーム」(390円)。小島さんは「私にとっては幼少期からソフトクリームといえばこの味で、『牛乳が苦手な子どもでも食べられた』という言葉も多く聞く。大宮の方々に、この味をぜひ知ってほしい」と笑顔を見せる。
コーンのソフトクリームは、注文すると「牛君ロボット」が作る。1周年記念最初の客は、ソフトクリームロボット初体験の女児で、牛君ロボットが作ったソフトクリームに笑顔を見せた。牛君ロボットからソフトクリームを購入した中央区の4歳の男児は「牛君が上手に作ってくれてびっくりした。すごくおいしかったので、また食べたい」と喜ぶ。
小島さんは「商品を仕入れる際は、商品知識や生産者のこだわりをしっかり勉強してから販売しているため、商品について知りたいことがあったらどんどん聞いてほしい」と話す。「リピーターのお客さまもいる一方、まだ地域での認知が低いと感じることもある。商品を見るだけでもいいので、気軽に来店してほしい」とも。
営業時間は11時~19時。水曜定休。