NPO法人「みやはら福祉会」が営む菓子店「パティスリーひびき」が宮原駅近くの「shop日々喜」(さいたま市北区宮原町3)内にオープンして、3月4日で半年がたった。
同区で就労継続支援B型施設や生活介護事業を運営する同会。パティシエとして40年以上の経験がある小本康之さんとの出会いをきっかけに、「障害のある仲間が、より主体的に取り組める仕事を」と同店を開いた。サービス管理責任者の大隅浩美さんは「このスペースでは以前、利用者が作製した雑貨などを販売していた。コロナ禍以前にパン製造に取り組んでいたこともあり、小本さんとの出会いを機にお菓子作りにチャレンジしようと決めた」と話す。
菓子のレシピは小本さんが監修し、週2・3日は一緒に工房に立つ。作業は分業制で、材料の計量や混ぜ合わせ、成形、包装、レジなど、利用者それぞれが得意な工程を担当する。小本さんは「障害のある仲間たちが分業で作れるよう工程を考えた。プレオープン期間に製品の仕上がりを見てレシピを変えたり、支援員の方たちと相談して作業を調整したりして準備した」と振り返る。
焼き菓子は常時20種類ほど用意。クッキー(250円)やマフィン(200円~)、パウンドケーキ(480円)などを並べる。冷蔵生菓子は「なめらかプリン」「ティラミス」(以上250円)などのほか、「レアチーズケーキ」(4号、650円)、「クリームたっぷりやすらぎロールケーキ」(550円)などの冷凍ケーキも。数量限定品やケーキの端切れ(150円)などの「お買い得品」が並ぶこともある。
大隅さんは「時には忙しかったり失敗したりすることもあるが、みんな『仕事が楽しい』と励んでいる。『福祉作業所だから』ではなく、お客さまの心に響くようなおいしいお菓子をこれからも届けていきたい」と意気込む。
通所1年目というスタッフは「マフィンカップに60グラムぴったりに生地を搾る作業が楽しい」と話し、通所20年になる別のスタッフは「お客さまに真心込めてあいさつできるのがうれしい。卵を割るのも上達した」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~19時。土曜・日曜・祝日定休。