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大宮そごうに「ミート矢澤テイクアウト」 県内初出店、1万円超の弁当も

1万1,000円の「極味(きわみ)弁当」

1万1,000円の「極味(きわみ)弁当」

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 都内を中心に展開するステーキ・ハンバーグ専門店の新業態「ミート矢澤テイクアウト」が8月30日、そごう大宮店(さいたま市大宮区桜木町1)地下1階にオープンした。

霜降りの黒毛和牛を抱える大塚店長

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 ミート矢澤は2007(平成19)年、精肉卸直営のハンバーグ・ステーキ専門店として五反田にオープン。「行列店」として話題となった。大宮店は5店舗目で、埼玉県内では初の出店となる。

 店長の大塚賢一さんは「大宮店は弁当・冷凍総菜・ソーセージやベーコン・精肉をそろえた初めての業態」と話す。弁当メニューは全て黒毛和牛100%のハンバーグ、ステーキを使い、作り置きはせずにオーダーを受けてから肉を焼いている。

 「店で使っている黒毛和牛の融点は約15度。一般的な牛肉の20~25度よりずっと低いので、口に入れたときの口溶けが良い。弁当用のハンバーグはレストラン用よりも赤身の比率をわずかに多くすることで、冷めてもおいしく食べられるよう工夫している」と大塚さん。

 同社では2012(平成24)年から弁当を販売しているが、コロナ禍で弁当の売れ筋価格帯が大きく上がったという。現在の一番人気は3,900円の「矢澤コンボ弁当」、最も高い「極味(きわみ)弁当」は1万1,000円。大塚さんは「家族の記念日や合格祝い、仕事の成約記念など、祝い事の「ご褒美弁当」として買っていく人が多い」と話す。

 コロナ禍で食材の買いだめに困惑する街の人たちへ何かできないかと、急きょ精肉の小売を始めた。巣ごもり需要に対応して無添加の冷凍ハンバーグや手作りソーセージの開発も進め、「家でもレストラン品質の肉料理が味わえる店」をコンセプトに大宮店出店を決めたという。

 大塚さんは「今後は地域密着型の店として、お客さまに寄り添った肉のおいしい食べ方を伝えていきたい。系列のレストランではさいたま市内産のヨーロッパ野菜などを使っており、大宮店でも地元産野菜などを使った地域限定商品を開発していきたい」と意気込む。

 開店日に弁当を購入した上尾市在住の女性客は「大丸東京店で販売されているハンバーグ弁当が気になっていた。近くで買えるようになってうれしい」と話していた。

 営業時間は10時~20時。店休日はそごう大宮店に準じる。

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