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さいたま・岩槻に小学生から通えるフリースクール 街を周遊し学ぶ

くるーず発起人・共同代表の佐藤美和さん

くるーず発起人・共同代表の佐藤美和さん

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 小学生から中学生を対象にしたフリースクール「くるーず」(さいたま市岩槻区本町)が9月2日、さいたま市岩槻区内に開設される。

7月17日に開催された「段ボール片付け隊」の様子

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 くるーずの発起人であり、NPO法人「たねの会」代表理事の佐藤美和さんは、約20年間さいたま市内でプレイパークを運営し、2018(平成30)年から、「さいたま市子ども家庭総合センター(あいぱれっと))(浦和区上木崎)内の「冒険はらっぱ」(常設のプレイパーク)を運営している。

 佐藤さんの身近に不登校の人がいたことや、冒険はらっぱに通う不登校の子や保護者との会話を重ねる中で、「もっと地域に子どもたちの居場所として選択できる場を増やしたい。さいたま市内に数少ない不登校の小学生も通えるフリースクールをつくりたい」と立ち上げを決めたという。フリースクールに長く勤務し、同様にさいたま市でフリースクールの立ち上げを検討していた佐藤信一さんと共に立ち上げる。

 岩槻で施設の場所を探したが駅近の物件が見つからず難航していたことを、知人で岩槻の老舗書店「水野書店&Cafe mao-mao」の水野時枝さんに相談したところ、書店裏の物件を紹介された。築100年を超す2階建ての古民家で、立派な梁(はり)や大きな窓がある開放的な空間が特徴。岩槻駅から徒歩10分以内で、徒歩圏内に図書館や複数の公園がある。「希望以上の場所を借りることができた」と佐藤美和さんはほほ笑む。

 施設名は、「部屋の中から飛び出して、岩槻の街を巡って学んでほしい(cruise=周遊)」「一人一人が自分の学びや人生の船長(クルー=乗務員、操縦士)になってほしい」ことなどから「くるーず」にした。

 佐藤美和さんは「奇跡的な出会いや岩槻の方からたくさんの応援を頂き、くるーずの立ち上げが一気に加速した。活動を行う部屋は、子どもたちとどんな部屋にしたいか話し合って、作っていきたい。フリースクール以外の日は不登校の親の会や、大人のフリースクールも行う予定なので、いろいろな方に関わってほしい」と話す。

 入会対象は6歳~15歳。活動は月曜・水曜・金曜の9時~15時。月会費は3万3,000円~。入会説明会・個別面談を行い、見学体験(3回=5,500円・延長可)、体験後の面談を経て入会となる。

 9月2日の10時~12時、誰でも参加できるお披露目会「くるーず縁日」を開催。クラウドファンディングで9月末まで、古民家の修繕費用や子どもたちのパソコン、タブレット、教材、広報費用などを募っている。

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