食べる

大宮南銀「ブルームーン」が3周年 店主独学のスパイスカレーと酒を提供

花椒(ホワジャオ)カレーと限定カレーの合いがけプレート

花椒(ホワジャオ)カレーと限定カレーの合いがけプレート

  • 6

  •  

 スパイスカレーと酒の店「BLUEMOON(ブルームーン)」(さいたま市大宮区下町1)が9月3日で3周年を迎えた。

大宮南銀座の端に位置する店舗外観

[広告]

 2020年にオープンした同店。当初はバーとして営業していたが、コロナ禍で酒類提供や夜の営業が制限されたことから始めたランチ営業で提供するスパイスカレーが評判となり、現在は「カレーとお酒」の店として営業する。

 定番メニューは2種。「チキンカレープレート」(1,000円)は10種類ほどのスパイスを使ったインドカレー。「花椒(ホワジャオ)カレープレート」(1,050円)は花椒のしびれと、トッピングの青ネギや揚げニンニクの食感が特徴。そのほかに日替わりで限定カレー1種類を用意し、カレー2種の合いがけもできる。

 店主の「ともさん」こと智香さんは、もともと大宮の焼き肉店で店長を務めていたが、コロナ禍で営業のできない日が続いたことから退職。地元・大宮で1人で切り盛りできる広さの店舗を探していたところ、コロナ禍で閉店した空き店舗が見つかり開業した。4人がけテーブル1卓とカウンター6席の小さな店内。場所は大宮南銀座の端の路地裏で、庇(ひさし)には前に入っていたスナックの店名が残る。「外から店内が見えず最初は入りづらいかもしれないが、女性一人客も多いので誰でも気軽に来てほしい」と呼びかける。

 カレー作りは独学。始めはルーを使っていたが「作るからにはこだわりたい」と、スパイスを使い始めた。「自分でおいしいカレーを食べてみなければ正解の味が分からないと思い、都内有名店などを食べ歩き、それぞれの店の特徴を舌・目・鼻にたたき込んだ」という。「最初は『この店の味に近づけたい』と思う目標があったが、どうやっても同じにはならない。ならば『自分がおいしいと感じるものを』と作り続けるうちに、味が安定していった」と振り返る。

 カレープレートには、野菜を中心とした副菜を数種類添える。お勧めの食べ方は「先割れスプーンで、始めはカレーと副菜それぞれの味を確かめながら単独で、残り半分を超えたら少しずつ混ぜて、最後は全部を混ぜて」だが、「お好みで自由に食べてもらえれば。食べ終わったお客さまが満足そうに『ふう』と一息ついている様子を見るとうれしい」とも。

 夜はバー営業で、ラッシーなどのソフトドリンクに加え、アルコールメニューも含む30種類ほどのドリンクを提供。アサヒスーパードライ生(700円、カレーとセットで600円)を提供するほか、スリランカの「ライオンビール」もボトルでラガーとスタウトの2種(いずれも800円)を用意する。

 3年間に材料費などが値上がりしたため、近いうちに価格改定を予定している。「値上げするのは正直怖いが、常連は『店がなくなることの方が悲しいから、どんどん値上げしなよ』と背中を押してくれる。いいお客さまに恵まれてありがたい」と智香さんは話す。

 3周年を記念してイラストレーターの六野ほよこさんによるステッカーを、9月4日から先着順で配布している。

 営業時間は、カレーランチ=平日11時30分~14時・土曜12時~14時、バー=18時~23時(木曜はランチのみ)。金曜のみ11時30分~20時の通し営業。日曜・祝日定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース