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さいたま新都心で「アート洗い」 地域住民ら40人が野外彫刻を清掃 

協力して「アート洗い」

協力して「アート洗い」

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 イベント「さいたま新都心のパブリックアートを洗おう!」が9月22日、さいたま新都心合同庁舎1号館(さいたま市中央区新都心1)前広場で行われ、地域住民などおよそ40人が彫刻清掃に取り組んだ。主催は、新と心プロジェクト実行委員会、実施団体はARAU。

高嶋さんによる清掃実演

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 同実行委員会は、昨年行われた「さいたま国際芸術祭2023市民プロジェクト」の活動を引き継いだ団体。同企画は、「地域の大切な資産であるアート作品を通じて、交流の場を作り地域活性化につなげたい」という思いから、メンバーの鈴木康晃さん・知佐子さん夫婦が中心となって立ち上げ、近隣小学校や店舗にチラシを配布するなどして参加者を募った。

 今回、清掃したのは、田辺光彰さんの巨大ステンレス彫刻「爬虫(はちゅう)類」や長澤伸穂さんの「月夜見」、磯崎真理子さんの白大理石作品群「Untitled」の3点。清掃前に各作品を見て回りながら、さいたま新都心まちづくりボランティアによる解説を聞いた。野外彫刻メンテナンスを専門とする高嶋直人さんから洗浄方法についての説明を受けた後、参加者は約2時間半にわたって清掃に取り組んだ。

 近隣在住で、家族5人で参加した中学3年の岩井駿仁さんは大理石作品をブラシで磨きながら、「思っていたより楽しい。何時間でも磨いていられる。次も参加したい」と話し、同じく近隣在住で、家族3人で参加した高校2年の柳啓太さんは「これからここを通る度に「自分が清掃したんだと思えるのがうれしい」と笑顔で話す。東京都北区から友人に誘われ参加したという米山勝也さんは「街の中の彫刻作品という、普段触っていいのかどうかも分からない物に堂々と触れることができる貴重な機会。メンテナンスの専門家に話が聞けるのも面白い」と話していた。

 ARAUの鈴木知佐子さんは「開催に至るまでの準備が大変だったが、昨年より参加者も増え、交流しながら活動を楽しんでもらえたようでうれしい。引き続き、これらのパブリックアートを知ってもらいながら地域交流を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。

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