
大和田の子育て支援施設「みらいLab」(さいたま市見沼区大和田町2)がオープンして、5月5日で1カ月がたった。
同施設を運営する一般社団法人「都市戦略機構」代表の山崎奈緒美さんはさいたま市在住。保育士として東京都内の公立学童保育や児童館での勤務を経て独立した。現在の物件の空き情報をきっかけに「人と人がつながる場」をつくりたいと、大和田駅から徒歩15分の場所に子育て支援センターを開いた。自身の経験から、公立では難しい柔軟な支援を実現できる場を目指しており、幼児と小学生のきょうだいが一緒に遊べるほか、保護者が利用目的にかかわらず気軽に立ち寄れたり、自分の得意分野を生かせたりする場所を提供している。
同施設は3階建て住宅の2・3階で、保育士による一時預かり・緊急保育「みらLab園心育(ここいく)」、「みらLab園 親子でプレ保育体験」、イベントレンタルスペースの3つを柱に運営する。2階のカフェラウンジでは1人500円でフリードリンクも利用でき、飲食の持ち込みも可能。親子が思い思いに過ごし、子どもたちが自然に集まって遊ぶ様子も見られる。保育士が巡回し、一時預かりの子どもも同じスペースで過ごせる。段ボール遊び、バーベキュー、おもちゃ図書館も開設などのイベントや、保護者によるスクールや講座を開くこともできる。
2歳の子どもと来ているさいたま市在住の女性は、クラウドファンディングをきっかけにオープン初期から通っているという。「子どもが『行きたい』『帰りたくない』と言うことも多い。親はリラックスでき、子どもは思い切り遊び、夜は早く寝てくれる。居心地が良い場所」と話す。
山崎さんは「オープンを決めてから、SNSを通じて関心を持ってくれた一人一人と話して意見を聞いた。他県からクラウドファンディングの支援者も訪れ、カフェや人工芝のテラスを作るなど、完成までの過程も楽しんでもらっている。今後は、より多くの人に知ってもらえるようイベントも行っていくので、まずは来て『やりたいこと』を教えてほしい」と話す。
開館時間は9時~18時。カフェの営業時間は10時~17時。火曜定休。保育時間、イベント情報などはウェブで確認できる。