
「赤い羽根共同募金 つながる展覧会」が現在、イオンモール与野(さいたま市中央区本町西5)3階レストラン街「おひつごはん四六時中前ブリッジ」で開催されている。主催は、埼玉県共同募金会さいたま中央区支会、さいたま市社会福祉協議会中央区事務所。
「みずき園」と与野南中学校美術部の創作活動の様子(主催提供)
埼玉県共同募金会は1948(昭和23)年から「赤い羽根」をシンボルに共同募金運動を推進し、埼玉県の福祉団体等に助成を行っている。同展は、「共同募金をより広く知ってもらいながら、地域も元気になる新しい取り組みができないか」という声が同区支会内で上がったことをきっかけに、同協議会と企画を検討。イオンモール与野の協力を得て、昨年は試験的に「誠心会あおぞら保育園」の園児の作品を展示したところ反響が大きく、今年は規模を拡大しての開催となった。展覧会のタイトルには、「取り組みを通じて、さまざまな人とつながりたい」という思いも込める。
作品のテーマは「えがお・つながり・ささえあい」。同区内各地区の保育園児や公立学校児童・生徒、障害者福祉施設利用者などが描いた絵を100点以上、展示する。さいたま市社会福祉事業団みずき園とさいたま市立与野南中学校美術部は共同で創作した作品を展示。同園で手作りした大判の手すき和紙に、同園利用者と同部員が補助具を使って絵の具をドロッピング。浮かび上がった模様を基に、同部員が「赤い羽根」などを描き込み作品を仕上げた。同園の枦木佳子園長は「7、8年前から与野南中学校と交流があり、毎年一緒に作品を作っている。地域に向けて展示するのは初めて。多くの人に見てもらえるのはうれしい」と話す。
さいたま市中央区支会の建部博支会長は「未来を担う子どもたちの作品がたくさん集まった。赤い羽根募金は、まちをより良くしたり、子ども、高齢者、障害者など助けが必要な人や、災害時ボランティアセンター運営に役立てたりするための大切な『たすけあい運動』。ちりも積もれば大きな力になるように、ほんの少しの寄付が大きな支援につながる。共同募金や社会福祉協議会についてのパネルも展示しているので、作品を鑑賞する傍ら、取り組みについても、より理解を深めてもらえたら幸い」と話し、「作品を寄せてくれた子どもたちにも、絵を描いて共同募金に協力した記憶がうっすらとでも残っていたら」と期待を込める。
同区支会は今回の「赤い羽根共同募金」期間中、初めて市内中学生にボランティアを募り、与野西中学校生徒とJR与野本町駅で朝の募金活動を行った。次回は11月7日、北与野駅で行う予定。
レストラン街の営業時間は11時~22時。今月28日まで。